第7章 記憶
7章 記憶
「なにぃーーー!!!!!!!」
思いっきり動じてしまった
「なんだお前は国王かなんかなの?」
「まあそういう事になるかな。流石に普段は隠しているけどな」
会社の社長兼国王てそんなチートありかよ…
一体コイツは何者なんだ…?
「そして本題に入るなんやかんやあって戦争が、起こる可能性が高い」
「なんやかんやってなんだよ」
「それは追々説明する。ちなみにこの戦争お前にも戦ってもらうぞ」
「戦えるわけないだろ!なんだこのノリは!お前時給1000ギルのフリーターに戦争しろっていうわけじゃないだろうな!」
「ふふふ〜安心しろ神楽時給200ギルアップだ」
「そんな話じゃねえよ!俺は戦える力なんて無いんだよ!」
「またこの話は後日改めて話す。貴様はいいから働いてこい」
一方的に話を切られて追い出された
全くなんだ…5つの国、戦争…意味がわからん
1番気になるのは俺も戦うだと…
「どうしたの?かおいろわるいよ」
「こんな話聞いて誰が平常心保ってられるんだよ、そんな奴がいるなら見てみたいぜ」
いや目の前に何も考えてなさそうな奴がいたわ
「なんかぐあいわるそうだしきょうはもうかえっていいよ〜」
「おお、そうするわじゃお疲れ」
モニカと別れ部屋に戻る
早く自分の置かれている状況を整理したかった
「まずはこの世界に転生した時の頃から遡るか…」
ゆっくり思い出していく
「そもそもの話俺は死んだのか?行きつけのバーに行って小粋なジョーク話しながら彼女を待ってて、、その後、頭が痛くなって気づいたらこの世界に。。。」
思い返せば訳が分からないが…
しかしハッキリ記憶はあるようだ
「あの時死んで死後の世界がここでしたってパターンなら笑えねえな…」
だがそれはあり得ないと思っていた
何故なら異世界転生してそうな人を神楽は見たことがない
もし死後の世界がここならば神楽と似た状況の人がいてもおかしくないはずと考えたからだ
「異世界に飛ばされてからは…マッチポンプに引っかかって式神教徒とかいう変な宗教に攻撃されたな。あれは結局なんだったんだ?そういえば!アイツ俺の事を見てこの世界の人間じゃないだろとか言ってたな。」
ゆっくり紐解いていく
「この場合2パターン考えられるな。まずはただのハッタリ説だが、これは考えにくい。ハッタリで言ったとしても奴にメリットはないしな…しかもそうなると捕まえた理由はなんだってなるし。本当に知ってる場合は式神教徒、奴らの存在が俺が元の世界へ帰れるヒントになりそうだな」
なんと…!流石エリートの俺!早くもこのクソみたいな世界から抜け出せるヒントを得るとは!
早速カルラに式神教徒はなんなのか聞きに行った
コンコン
「入れ」
「ちょっと聞きたい事あるんだけどいいか?」
「帰れ」
「なんでだよ!ちょっとくらいいいだろ」
「はー、なんだ貴様は私はこう見えて忙しいんだ」
「ほう…その台詞を吐きたかったらまずは優雅にコーヒー飲みながら本読んでるのをやめるところから始めるんだな」
「全く…なんだ、ちょっとだけだからな」
「ああ直ぐ済む。お前式神教徒って…!ぐあぁぁ!!!!」
「おい!どうした!」
うっ…な、なんだ…!頭が痛い…!?
これは転生した時と同じ頭痛だ
カルラが心配そうにしてるが声は聞こえない…
「はっ!はぁー…はー」
なんとか治ったようだ。もう痛くない、何事も無かったかのようだが…?
「おい!大丈夫か!!何があった?」
「ああ…大丈夫だ、特になんでもない、悪かった」
「まあ大丈夫なら良いが…あまり無理するのはよくないぞ。それで何か言いかけてたななんの話だったんだ?」
「話…?いや特に話すことなんてねーよ」
「何を言ってる、私の読書を邪魔してまで話すことがあったのだろう」
「お前こそ何言ってるんだよ、ねーよ話なんて寧ろ早く休みたいんだが?」
カルラはなんの話をしてるんだ?
ついにボケたのか?
いや…しかしどういう事か俺は社長室にいる
部屋に戻った筈じゃ…
「ほう…貴様は私に喧嘩を売りに来たようだな…」
「いやなんでもないです、すみませんでした。」
逃げるように部屋に戻った
「ふー。アイツを怒らせるとコエーからな…しかし一体なんなんだ…俺はアイツに話すことなんてねーよ。その前に俺が今起こってる現状について整理したかったんだよ」
『まずはこの世界に転生した時の頃から遡るか…』
……
なにか違和感がある…
しかし何故違和感があるか全く分からない
『そもそもの話俺は死んだのか?行きつけのバーに行って小粋なジョーク話しながら彼女を待ってて、、その後、頭が痛くなって気づいたらこの世界に。。。』
やっぱり…!違和感が強くなっていくのを感じる
なんだこれは…気持ち悪いな、なんだこの感覚は
「異世界に転生してからは…盗賊を追ってたら急にカルラが現れて手柄を取られたっけな笑」
うん?急に違和感が無くなった
結局何だったんだ疲れてるんだろうか
「その後カルラに仕事しないかって誘われたんだったな…くそ!ここまでで元の世界に帰れるヒントが何もねえ!どうすれば帰れるんだ…」
一晩中考えてみたが何も思いつかなかった神楽は疲労も溜まっていたので寝ることにした
深夜2時
「zzzzzz」
ガチャ…
「うん…?なんだ…」
目を覚ましたら謎の服を着た変な奴が立っていた
???「目が覚めたか」
「なんだお前は」
???「私は式神教徒幹部候補ロマネスク・ブルドアン」
「は…?式神教徒ってなんだ?」
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