第6章 転機

6章 転機



突然だが、俺の名前は龍ヶ咲神楽、フリーターだ。

円換算で大体1000円くらいの時給で働いている


「らっしゃせーありあとあしたー」


「500ギルのお返しっすねー」


「うんうんだんだんいたについてきたね!」


「あっ本当っすか!?ありゃしゃす!」


ここで働き始めてから1週間が経つ

段々仕事にも慣れてきた

あのくそロリが上司だという事に違和感を感じなくなってきたくらいには


「じゃあそろそろ僕棚整理してきますねー」


「うんうんおねがいするんだよ」


「はーい!!」


「…」


「って違ぁーーーーう!!!!!」


………


「こんなクソバイトやってられっか!そもそも俺は何をしているんだ!」


「なにいってるの?かぐらくんはゆうしゅうなあるばいたーだよ?」


「ふざけるな!モアイ!」


「もあいってなに?」


「もういいって言ったんだよ!俺はエリートだぞ!コンビニバイトなんて普通はしないんだよ!」


「うんうんかぐらくんは、えりーとだからね。おちごとおぼえてえらいーぱちぱち」


「うっせー!もうちょっとまともに喋れないのかお前は!」


いい加減堪忍袋の尾が切れた神楽

今まではなんとか割り切ってやろうと思ったが流石に限界が来た


「こんなクソ仕事辞めてやる…おい!あのクソ社長どこだ!」

「ここにいるが?」

「!?」


振り向くとそこには仁王立ちしたカルラがいた


「ふぅ…全く1週間で音をあげるとは…まあいいそろそろか」


「一体なんの話をしてるんだ?お前の寿命がそろそろって話か?」


「ブラックジョークはいいからとりあえずついて来い」


「どうでもいいからとりあえずたなのせいりしてきてくれないかなあ」


「いいからとりあえずお前らは会話のキャッチボール出来る様になれ」


今日こそはガツンと言ってやる

時給を上げろとかそんなちゃっちな話じゃねえ

エリートな俺にコンビニみたいな所で働かせるとはいい度胸だと説教してやる

どうせカルラの話なんてくだらない事だ

話半分に聞いてやってそれから俺が攻める

ククク…今日は俺のターンだ何を言われたって俺は動じないからな



社長室


「突然だが近々戦争をするかもしれない」


「な、なにぃーーーー!!!!!!!!」


神楽の叫びが響く

しかしすぐ静まり返る社長室

最初に声を上げたのは意外にもモニカだった


「そうなるとおもってたよ」


「なんだくそロリお前何か知ってる感じだな」


「何も理解していない神楽に1から説明してやろう」


「おう早く説明しろどういう事だ」


「まず。この世界には5つの国がある。それぞれ独自で国が成立していてあまり国同士の交流は無い。だから今まで戦争は起こり得なかった」


「5つの国…?なんだそれは」


「うむ、そこからだろうな。まずは西の国バスティアン1番の武闘派集団だ。血を血で洗う。殺し合いは日常的。1番治安が悪いと言っても過言じゃ無いかもしれないな」


「なんだその危なっかしい国は…そんなんと戦争するのかよ…」


「次に東の国シルベスターここは科学の国だな。全てにおいて最先端。人口の9.5割は科学者と言われているほどだ。最近でいうならタイムマシンが実用的になったと聞いたな」


「全くなんて俺向きな国だ…さてと。引越しの準備でもするかな」


「次に北の国アルトゥール。ここは…まあ飯がうまいらしいぞ」


「なんだそれは他の国と比べて情報がなさすぎるな」


「まあここはいいだろう次に南の国フェリックスここが本当に名前くらいしかしらない」


「アルトゥールも名前くらいしか教えてもらってないけどな」


「基本的に交流がないからな情報は入りにくいんだ。そして最後の5つ目の国それが…」


「それが…?」


「ここだ5つ目の国カルラ」

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