第26話・始動3
放課後、灯夜が加代の席に行くと多くの人だかりができていた。
加代は、タブレットを動かしていた。
灯夜はタブレットの画面を覗き込むとこの学校の駐輪場を映した動画が流れていた。
「あ、この人じゃない?」
加代がそう言って指差した先に、自転車のタイヤの辺りを触っている生徒が見えた。
「あ!私の自転車!」
一人の女子生徒がそう言った。
その後、自転車を触っている生徒を呼び出し先生と話合っていた。
近くの生徒の話を盗み聞きすると自転車を触っていた生徒は何台もの生徒の自転車をパンクしていた常習犯だったらしい。
その後、加代は被害者の生徒達に感謝されて照れていた。
「加代はなぜか機械弄りだけは得意なんです」
「うわ!?」
いつの間にか、その様子を見ていた灯夜の隣に真保がいた。
「私が隣に来たこともわからなかったなんて、そんなに加代が気になりますか?」
「うん、そうだね」
真保は少し目を見開いた。
「どうしてあんな性格な彼女があんな幽霊部に入ってるのか気になるんだよね」
「……ハァー」
「え?真保、なんか言った?」
「いいえ」
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