第15話・部活6

加代かよ脚立きゃたつ出してー」

 天井の穴からここ最近聞いたことがある声がした。

「はいよー」

 加代は部屋の奥にあった脚立を取り出し穴の下に置いた。

 すると穴の中から真保まほが出てきた。

「あれ、灯夜がいる」

「真保ちゃん知り合いなの?」

「うん」

「ほう、こんな偶然あるんだな」

 加代は真保が使った脚立を使い天井の穴を閉じ同じ所に脚立を片付けた。

「たぶん自己紹介はいらないと思うけど、真保ちゃんと灯夜くんも自己紹介しようか」

 加代がそう言うと真保はコクンと頷いた。

「小川真保、15歳、趣味は読書、よろしく」

「俺は白坂灯夜、17歳、趣味は…………料理かな?よろしく」

 自己紹介が終わるといきなり加代が机を叩き椅子から立ち上がった。

「さて!真保ちゃんがいるなら今から外出て幽霊探しするぞー!」

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