第16話・部活7

 俺、加代、真保の3人は学校の西側校舎。授業後には人気がなく静かでなにかが居そうな気配を出している。

 この学校で一番古くからある校舎のようでたくさん心霊現象などの話が多いらしい。

「どっこらせ」

 加代は部室から出るときに背負っていたバッグを下ろして中から色々な機械の部品を繋げたカメラを出した。

「??」

「あ、灯夜には伝えてなかったね。これはもう卒業しちゃった前の部員が使ってた『幽霊探索装置』なんだよ」

「幽霊が見えるのか」

「まあ、まだ見たことは無いんだけどね」

 加代は言って肩を落としてそう言った。

 けど…………

「たぶんその機械壊れてるよ、だって周りもういr…」ゴブッ

 自分が言い切る前に真保がクロすけを鼻先にぶつけてきた。

「いっつう……真保、いきなり、ど、どうしたんだ」

「ちょっとこっち来て」

 そう真保に言われ俺は側に寄った。

「加代には言わないで」

「言わないって、幽霊の事?」

 真保は小さく頷いた。

「明花に教えたんだし、良いんじゃないのか」

「明花に教えたのは、後から色々質問攻めにされそうだったから」

 明花のやつどれほど真保の事嫌ってんだよ。

「うちの明花がすまないな」

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