第13話練習試合その2

幸い、江戸川区役所近辺まで敵に絡まれず移動することが出来た。



補給物資の着地まであと3分。



落下地点の駐車場近辺にはかなりのチームが集まっているだろう。



もう既に銃声が飛び交っている。



俺たちは完全に着地して1分後くらいに拾った敵を倒す作戦で行くことにした。



正直、ここで倒されても練習になるから構わない。



一か八かと言った所だ。



俺たちは庭木の後ろにちょうど隠れられそうなところがあったのでそこに移動した。



移動したのだが。



ちょうどその庭木の後ろに人が4人ほど。



距離でいえば数メートルだ。



そして目が合う。



「え?」



「あ」



ダダダダダダっ!!



不意撃ちだったため勝利したのは俺たちだった。



とはいえ、俺はアサルトライフルを3発、佳奈はサブマシンガンを5発被弾してしまった。



場所がバレる。



倒した敵から回復アイテムを取り、瞬時に移動を始めた。



数百メートルほど障害物に隠れながら移動した。



「補給物資は諦めよう。」



着いた江戸川区立中央図書館で佳奈と前の戦いで被弾した圭一と回復アイテムを分け合い、HPを回復した。



回復アイテムを全部使い、ちょうど全員全回復する事が出来た。



マップを確認すると、次の安地縮小は北東だ。



ちょうど江戸川病院や、江戸川駅あたりが安地になっている。



本番では5回の安地縮小がされるが、練習試合は規模が小さいので安地縮小は短時間で1度だけ。



縮小までの時間は1時間半。



ここから安地までは3キロほどある。



歩きで少し余裕を持って行くことが出来る距離と時間だ。



とはいえ、敵に絡まれる可能性は高い。



すぐに移動を始めた。



30分ほどして案の定、敵を見つけた。



相手にはバレてない。



相手も安地移動の最中のようだった。



少しずつ、少しずつ、距離を詰める。



そして、いい具合の距離まで来たところで。



ダダダダダダっ!



俺は1人にアサルトを5発当てた。



圭一は2発俺が当てた人に当ててダウンさせた。



佳奈と朱里も協力して1人をダウンさせた。



ダダっ!ダダっ!



相手も反撃を入れてくる。



住宅の塀に隠れたので被弾はゼロ。



ダダダダダダっ!!



相手2人がこちらの方へ突進してきた。



人数的に一か八かのゴリ押しを狙っているようだ。



ババババババッ!!



俺はすぐ近くに落ちていたサブマシンガンを拾い、塀から半身乗り出し相手にカウンターを入れる。



1人は瀕死にした。



ダダダダっ!!



それでも相手は攻撃の手を緩めない。



「よし、行くぞ!」



ダダダダダダっ!!



俺たちは全員で相手に銃弾を浴びせた。



瀕死の敵はすぐにダウンし、残りの1人もすぐに倒した。



相手もアサルトライフルを発砲してきたが走っているためか、エイムがブレブレで被弾はしなかった。



「す、すごい、3パーティーも倒した!」



「この調子でいくわよ」



俺たちは再び安地移動を始めた。



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