第2話ゲームの始まりはメンバー募集

このニュースを聞いて俺はさっそくパソコンでこの大会について調べた。応募の開始は3日後。




抽選は1週間後の今日だ。それまでに自分含め4人のパーティーを組まなくてはならない。時間がない。




俺は急いでTwittingというSNSアプリを使ってチームを組んでくれるメンバーを集めることにした。




どういう文章ならこのパーティーに入りたがる人が出てくるだろうか。




そんな不安を抱えながらもこの日は寝ることにした。




次の日の朝。寝起きのおぼつかない手つきで充電器のささったスマホを手繰り寄せ、画面をつけた。




通知欄にはメッセージが2件とどいていた。飛び跳ねるようにベットから起き上がり、Twittingを開いた。




どちらもメンバー募集を見た人だった。


「メンバー募集見ました!まだ枠空いてますか?16歳男子です!」




「チーム入りたいです!16歳女子です!」




プロフィール欄に年齢を書いたおかげか集まってくれたのは同級生だった。




俺は2人どちらにも「よろしくお願いします!」と返信した。




しかし、順調にいったのはそこまでで、それからは2日経っても最後のメンバーは集まらなかった。




「東京バトルロイヤルのメンバー募集が1枠残っています!誰か入っていただけると嬉しいです!」




俺は最後のメンバーを集めるためもう一度そうtweetした。




しかし、翌日になっても返信はこなかった。




これはまずいと思い、もう一度募集tweetをしようとしたその時。




「ピロン」




俺のスマホが鳴った。




メッセージの通知だ。




送り主は聞いたことのある名前だった。

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