魔物たちのソウルドリンク
やっほー、メディだよー。
え、あたしが誰かって? あーそおだった、本編読んでないひともいるんよね。まあ、このお話のキュートなマスコットと言っとけば間違いないっしょ!
でも、どおゆうわけだか、あたしを初見で見るとたいてえの人間は「ぎょわーーー」とかぬかしよるんよ。なんでだろおね?
それにひきかえ、あたしがサーイさんに初めて会った時。彼女はレエセエだったねー、あ、いちおお杖は構えていたみたいだけどさ、マージさんがジジョオをセツメエしてくれたら、すぐにあたしを受け入れてくれたんよ。
あたしは、すぐサーイと友達になったんよ。それでね、あたしたち魔物が、人間と仲良くするときに、必ず飲んでもらう飲み物があるんよ。その名はカティール。特にあたしの住んでいた村では、水脈がいっぱいあったし、
作り方はいたって簡単。水脈から漏れてくる水をテキトオなヨオキに注ぐだけ! いい感じの茶色の水だったら、美味しいカティールだってショオコ♪ うふふ、これでサーイさんも喜んで飲んでくれ……
「メディ、これって、泥水じゃないの?」
……サーイさんたら、そのリアクションは他の人間と一緒だったんよ。すごーく怪訝そうな顔して。
「ちがーう! これはね、確かに土が入っているんだけどね、ちーっちゃい生き物がいて、土をキレエにしてくれるんよ。キレエにするだけじゃなくて、美味しく、ケンコオになるセエブンもいれてくれるって!」
「小っちゃい生き物? 微生物が発酵させているのかしら……」
「ビセエブツ? ハッコオ?」
「……あ、これ、美味しい! コーヒーみたい」
「こおひい?」
……と、サーイさんはよくわからないヨオゴを連発してたけど、気に入ってくれたみたいだったよ。
―――――†―――――
で、まもラボにいた時は、クロオしたんよ。なかなかいい水脈がなくってよ。あたしはカティールが飲めないと禁断ショオジョオが出ちゃう体質だって、その時気づいちゃったんよ。
だから、周りにいい水脈がないかって、探しに行きたかったんだけどー、なにぶんこのカッコオ、目立つからね……ん? ほら、キュートなマスコットだからね、みんなに見られてキャーキャー言われちゃ、アレじゃんよ?
だから、ダーリンと喧嘩しちゃったときにね、頭を冷やしついでに水脈でも探そおかと思ってうろちょろしてたら、誰かに見られちゃってねー、あー、人気者はつらいねー、じゃなっくて、あの時はサーイさんほんとゴメン。
え、何の話かさっぱり? はい! そおゆう人を本編にユウドオするのがあたしの、とゆうかこのお話の趣旨だもーん。
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