第114話  40階層の主

 晃達は41階層に向かった。41階層からは様子が一変する。


 森が広がっているのだ。

 面積はレゴランド位のようだ。

 階段が長かった。

 高さは20m位ありそうで、天井が明るく中を照らす。


 どうやら外の天候や明るさと連動しているようで、一説によると魔物がいなければ農耕も可能だと言う。


 40階層までは常にランプで照らされているが、41階層からは月が出ていない日は真っ暗になるそうだ。


 その前に40階層の主と戦った。

 階段に近づくとやはり出て来たのだ。


 そう主だ。

 晃は早速極大魔法を発動した。今は発動まで270秒だ。

 逃げれば勝ちはだが、ほぼ全力疾走で逃げなければで、とてもじゃないが270秒も持たない。


 今回は極大魔法は保険だ。

 皆でヒットアンドアウェイをする。

 晃は鎌鼬を、レヴィと大輔は、ファイヤーボールを放つ。魔法と近接戦闘をまぜる。そして晃は果敢に攻める。

 転移で次々と傷を負わせ、切りつけてはダッシュし、レヴィがファイヤーウォールで追わせない。


 ヒットアンドアウェイはそんな感じだ。

 誰かが切りかかり一刀を背後から行い、主がそれを追う。しかしファイヤーウォールで追えない。


 それを繰り返し、いつしか脚を破壊した。


「無理しなくても良いよ。もう早く動けないから矢と魔法で弱らせよう。後少しだ。」


 魔法で、特に大輔のパーティはアイスアローを皆使え、足を凍らせ完全に脚を止めた。

 

 今がチャンスと思い、晃は上に転移し、落下の勢いを利用し動かない的に向かって行き、さくっと首を落とした。

 無事に極大魔法を発動せずに倒したのだ。


 そしてドロップを拾い階段を下っていったのである。

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