モフモフが恋しい

 これから寒い季節になりますね。そうなると恋しいのがモフモフです。


 私が子どもの頃は、家で猫を八匹に犬が二匹、兎を一羽飼っていました。


 特に猫はいつも一緒に寝ていました。朝起きると顔の上にお尻が乗っていたり、胸の上で爪を立てながら寝ていたり、足元で丸くなったり、と冬でも暖かかったです。


 本を読んでいても、膝に乗るわ、本に乗るわ、本を持つ手にスリスリして邪魔してきたりと大変でした。


 一番大変だったのはパソコンでした。キーボードの上を気ままに歩くので、画面が意味のわからない言葉の羅列になっていました。


 可愛いのだけど大変。でも憎めない。猫のそんな気ままなところが好きです。


 犬の方は長毛種だったので、ブラッシングに手がかかりました。散歩に行くと、必ずといっていいほど泥の上で仰向けに寝転んで、その上背中を擦り付けるので、毛玉はできるわ、そこに泥が絡みつくわで、本当に困りました。


 それでも人懐っこくて、やっぱり犬も可愛くて好きです。


 兎は臆病で怯えて逃げるので、残念ながらモフらせてはくれませんでした。餌をあげるときだけ、微妙に近づいてくるのですが、こちらが少しでも動くと一目散に逃げられてました。そのうちに兎と「だるまさんがころんだごっこ」をするようになりました。兎にしてみればいい迷惑だと思います。


 逃げられてはいましたが、兎も可愛くて好きです。


 どの子もやっぱり可愛かったです。寒くなると思い出しては恋しくなるのでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る