作品を書く上で妥協したこと

 私は異世界恋愛を書くことが多いのですが、異世界ということで、これはどうなんだろうと悩むことが結構ありました。


 私のイメージでは中世ヨーロッパなのですが、中世ヨーロッパといっても幅広いです。じゃあ何世紀なのか、カタカナの物を入れてもいいのか、仏教由来の言葉を使ってもいいのかなどなどです。


 ですが、そこまで厳密にしてしまうと縛りがきつくて書けなくなりそうだったので、よほど違和感がない限りはいいかと、妥協してしまいました。


 例えば、作品の中での結婚式の描写です。白いウエディングドレスが主流になったのは19世紀だそうで、それまでは赤などの割と派手な色だったそうです。

 ですが、私は主人公のウエディングドレスを敢えて白にしました。好きな人と結婚するけど素直に喜べない灰色の女心との対比をしたかったからです。


 そして、結婚式は大体教会の前で行い、式が終わってからミサのために中に入るとか、立会人が殴り合うというイベントもあったそうです。


 そのあたりも気にはなりましたが、シリアスな場面でいきなり立会人が殴り合い始めたら、シリアスが台無しだと目を瞑りました。


 本当に中世ヨーロッパとは奥が深いなあと思います。

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