言葉の変遷
言葉の中には、誤用なのかと悩むような言葉が多く存在します。
例えば、憮然という言葉ですが、元々の意味は失望してぼんやりとしているさま、だそうですが、今現在浸透しているのは、腹を立てている様子、という意味の方です。
本来の意味と違っても、そちらの方が浸透してきている場合、それを間違いだと断じられない気がします。
そして、こちらは誤用という感じではありませんが、「滅相もない」「とんでもない」の使い方です。
これを敬語にすると、「滅相もございません」「とんでもございません」になると私は思っていたのですが、正確には「滅相もないことでございます」「とんでもないことでございます」といった感じで、「滅相もないこと」「とんでもないこと」という、名詞、体言が正式だそうです。
ですが、こちらも正式なものじゃない方が浸透してくると誤用ではなくなるのかもしれないなあ、なんて思います。
あと、すごくどうでもいい話ですが、古語の「をかし」も、見た感じ、奇妙とかおかしいというような印象を受けます。
ですが、今の言葉では風情がある、興味深いという意味になります。
私は清少納言の枕草子が好きで、「をかし」という言葉をその作品で知りました。
夏の段で、蛍が光を放ちながら飛ぶ様子ををかしと書いてあるのですが、趣があるとか、興味深いとあるよりも、「をかし」の方が短いのだけどしみじみしていて、私は好きです。
古典文学にも興味を持ってもらえると嬉しいなあと、古典文学好きとしては思います。
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