10分後・・・。

警察官「失礼します。」


すると教室から突然、警察が来た。


康太「何しに来たんだろう?」


康太が言うと僕はこう言った。


有斗「ん、今は警察の方が来て、聞き込み調査をしているんだよ。」


康太「本物の警察官に会えた・・・。」


有斗「えっ?」


康太「有斗には言ってなかったと思うけど、俺が社会人になったら警察官になろうと思っていたんだ。」


有斗「それはすごい事だよ、僕はあんまり好きじゃないけど、康太のためならいくらでも応援をするよ。」


康太「ありがとう、有斗。」


有斗「うん。」


警察官「皆さん、一度教室に出てもらえませんか?」


生徒全員「はい。」


そして生徒全員は一旦教室を出た。

それから再び警察官は調査を始めた。


海里「何をするのかな?」


有斗「僕も分からない。」


康太「俺も。」


警察官「今、調査をしたところ、彼女の死は自殺と判断されました。」


すると警察官が言うと海里は泣いてしまった。


海里「里美・・・、辛い思いをしていたのね。」


康太「有斗。」


有斗「うん。」


そして海里はしばらくの間は学校を欠席をした。

おそらく海里は彼女の事が好きでいつも幼稚園の頃から一緒に遊んでいて

それで彼女が自殺をしているのを目撃をしてしまい、

そこから思い出してしまった可能性があるかもしれない。

でも、これがもし本当なら・・・。


数日後、僕と康太で海里の家に行った。


康太・有斗「こんにちは、海里さんは居ますか?」


母親「海里は今、部屋に居るけど、呼ぶ?」


有斗「海里さんにこれを渡して欲しいんですけど・・・。」


それは生徒全員でおりがみで作った、おりづるだった。


母親「まぁ、海里、お友達だよ。」


海里「あっ、来てくれたんだ、ありがとう。」


康太「皆、待ってるよ。」


有斗「ほれ、先生からのメッセージ付きだ。」


海里「嬉しい、でもね行きたい気持ちはあるけど・・・。」


有斗「大丈夫だよ。」


康太「うん、俺たちが保証するから。」


海里「二人ともありがとう、私、頑張って行くよ。」


そして海里は少しずつ笑顔を取り戻した。


次の日の朝、海里は学校に来た。


海里「おはよう。」


康太「海里、良かった、伝わったんだね。」


有斗「ほら、ちゃんと来てくれたから良かったじゃん。」


海里「二人とも、本当にありがとう。」


海里は嬉しくて泣いてしまった。




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