ただの文化祭だと思ってた?
文化祭前1
そんなこんなで二人からのアプローチは続きそして日に日にに『それ』は過激になっていきとうとう文化祭二日前。
ここで一言だけ言わせてもらってもいいかな、なんかこの小説無駄なところで引き伸ばしすぎじゃね?
だってここのシーンだって別になくても良いのにって思うレベルの場所なのに二日前ってもう前日でいいじゃん。
と、とりあえず二日前、俺は加藤さんに呼び出されていた。
はあ、今日はどんなアプローチされるんだろうか、正直ここまでとは思ってなかった。
そう今日までほぼ毎日アプローチをされ続けた。
ある日には壁ドンを、ある日には床に押し倒されたり、ある日には密室に閉じ込められたりと今日まで色々なアプローチをされて来たわけだ。
ちなみに最後の密室に閉じ込められたってのは確かに一緒にだけど閉じ込められただけでそれ以上のことは何もしてないんだからね!
とにかくそんなわけで俺から加藤さんへの警戒度はこの数日で爆上がりした。
そんな事を考えていたら加藤さんとの待ち合わせ場所についた。
てか今までのことを振り返ってみるとかな〜りあれだよな加藤さん。
そんなことは置いといて待ち合わせ場所はそう、加藤さんの家だった。
「ピンポーン」
そんなインターホンにありがちな音が響きながら家の中から「は〜い」と言っている可愛らしい声が聞こえた。
「は〜い。って蓮くんか〜待ってたよ。入って入って」
「じゃ、じゃあ、お邪魔します」
そんな半分流れで家に入れられた訳だが、俺は少し緊張していた。
まあ当たり前と言ったら当たり前なんだけど、やっぱり女子の、しかも好きなこの家に入るなんて緊張する。
そんな感じになっていたから当たり前と言えば当たり前なんだけどかなり緊張していたのがわかりやすかったらしく、
「何そんなあに固まっちゃって、緊張してるの?」
「ま、まあな」
当たり前だろ!言いたいがそんなことが言えるわけもなく、俺は適当に言葉を返した。
でもよくよく考えたらあんなアプローチをして来ていたのに家に来て何もしないわけがないじゃないか。
俺はそこが完全にそのことが頭から抜けていた。
そうそんなになるほどに俺は緊張していたのだと言うことにその時初めて気がついた。
「そ、それよりさ今日なんで俺を家に呼んだの?」
「まあまあ、そんなに警戒しないでよ。別に殺したりはしなからさ」
「殺す以外のことだったらやるかも。って言ってるように聞こえるんだけど気のせいかな?」
「うん。それは蓮くんの気のせいだと思うよ?多分」
「ねえ今多分って言った!」
待ってこれは予想以上何かやばいことが待ち受けているのかもしれない。
もしかしたら俺の、俺のファーストキスなんかが取られてしまうかも・・・。
いや俺は欲望に身を任せて行動するような馬鹿じゃない、理性で耐えてそんなことはできなくしてやる、てかやらせない。
「とにかく今日蓮くんを呼んだ理由だったよね、それはね」
「ゴクリ」
「それは声で表現しなくていいよ気持ち悪いから」
「は、はい。わかりましたすいません」
なんだよ本当によくわからない人だな。
なんか俺の思ってた感じとは違うかもな。
そんなことを思いながらも嫌いではなく好きと言う感情が残っているんだから不思議でたまらない。
てか前から思ってたけど一つの質問に大して答えるのに何行使うのこの小説。
※今回のお話はメタ発言多目となっております(今更)。
「呼んだ理由だったよねそれは・・・。」
「なんだよ、早く言ってよ!」
「こう言うことだ!」
そう言って瞬間に彼女は僕のもとに近寄って来て俺の手首を掴んできた。
「な、なに?!」
「好きだよ」
耳元に顔を近づけて来てそう一言言葉を発した。
その瞬間に顔が赤くなるのを感じたのと同時に背中から汗が吹き出してくるのも感じた。
待って待って、今のめちゃくちゃキュンキュン来たんだけど!
でももう一回やって欲しいなんて言えないしな。録音しておけばよかった。
「なに?顔が赤くなってるよ?蓮くん」
「加藤さんのせいだろ」
よくみると加藤さんの顔も少しだけ赤くなっているのが見えた。
まあそりゃそうだよな。
俺男だし逆にならなかったらどんだけだよって逆に引いてたかも。
でもやっぱりこうしていると思う。
『俺は加藤さんに恋をしている』
最初はただただ一目惚れだったはずなのに、しかもその時から思っていた性格とも全く違う性格だったのに、なんでだろうな。
本当は一目惚れって恐ろしいものなのかもな。
「じゃあ用は済んだからもう帰ってもいいよ蓮くん」
「え?」
本当に意味がわからない、でも一緒にいて楽しいしまた会いたいって思ってしまう。
もうなんなんだよ!
え?もしかして俺ってMなのかな?
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