どうしてこうなった2

「ちょ、ちょっと声がデカいよ蓮」

「わ、悪い」


 声がデカかったか。


「いやだからさダブルデートはどうだい蓮?」


 え?まじで言ってるのかこいつ。

 だとしたら相当なお人好しだぞ?だってあの高嶺の花の加藤さんとのデートだぞ?そんなの良いに決まって・・・・、


「いや、良いよやっぱり」

「ん?そうかい?君が言うならこの件は無かったことにしよう」


 だって多分だけど加藤さんだって・・・・イヤだろうし。

 そ、それに佐藤だってきっと勇気を出して誘ってくれたはずなんだ、それなのに俺の勝手でダ、ダブルデートにするなんてさすがに酷い気がする・・・多分だけど。


「うん相談に乗ってくれてありがとな沓沢」

「いやこう言うこの相談ならいくらでも相談してくれ」

「ありがとな」


 本当にありがたい。


「じゃあまた後で」

「おう」


 そして時は経ち今は夜七時俺は家に帰りゴロゴロしている真っ最中だった。


「ねえにぃには何を考えてるの?」

「なんでお前もわかってちゃうんだよ」

「それは兄妹だからさ」


 そうだったこいつ妹だったな、てか今俺最低じゃね?兄妹だったの忘れてたとか。


「そ、そうだったな」

「なんだその反応は!」

「すまん」


 はぁなんかこいつといるとなんか落ち着くんだよな〜。


「何ジロジロ見てんのこのエロにぃ!」

「痛い!」


 本当に痛いなんで女子なのにこんなに力が強いんだよ。


「あんたが悪いでしょ今のは」

「はい全くもってそのとうりでございます」


 本当に悪かったと思っているが本当にそんなふうに見てたかな?


「で、何を考えてたのさ」

「実は・・・・」


 十五分後・・・


「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

「うるさいぞ妹よ」


 こいつマジで近所迷惑だな。


「あ、ごめんごめん」

「で、どうしたら良いと思うよ妹」

「それは・・・う〜んどうしたら良いんだろ」

「え、マジですか、お前結構モテるからアイデア出せると思ったんだけどな〜結構いっぱい色々と」


 マジかこいつ以外にこんなこと相談出来る奴なんて、しかも明後日だしな・・・・ん?


「いた〜〜〜〜〜」

「うるさいよにぃ」

「ごめん」


 しまった俺としたことが近所迷惑な事してしまった、反省しなくては。


「そうだまだ居たんだよ」

「何が?」

「だから今回のことについて相談出来る人が!」

「おお、それは誰なの?」


 そう相談出来る人がいる。

 それは、


「それは、小林だ〜〜〜!」

「おお、小林ちゃんか〜」

「おう」


 小林はなんだかんだで可愛いからモテてるんだよな〜、だからこそ相談に乗ってもらいなんとか乗り切る!


「小林ちゃんなら確かにちょうど良いかもね〜」

「だろ〜」


 やっぱり俺の考えは間違っていなかったんだ。


「あんたがいばるな」

「はい」


 とりあえず連絡しなくては。


「とりあえず連絡してみるわ」

「おっけ〜おっけ〜速く連絡しなよ」

「わかった」



                                                                       蓮

                         『今ちょっといいか?』

小林

『うん、大丈夫だよ』

                                   蓮

                         『マジで?ありがとう』

小林

『ううん全然暇だったたし、それより用件はなに?』

                                   蓮

            『実は単刀直入に言うと佐藤にデートに誘われた』 

小林

『あんたマジで言ってんの?』

                                   蓮

                                『うん』

小林

『それで何?自慢したいの?』

                                   蓮

                  『それで相談したくて連絡したんだよ』

小林

『なるほどね。あんたそれいつの事?』

                                   蓮

                         『今週の日曜日です。』

小林

『じゃあ明日駅前に集合ね』



「は〜〜〜〜〜〜〜〜!」


 え、嘘だろなんで?どう言う事?これってもしかしてだけどデ、デート?


「ちょ、ちょっと〜羽耶音〜〜」

「なに?名前なんかよんであにぃ」

「これ見てくれよ!」

「・・・え、え〜〜〜〜〜〜〜〜!」

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