どうしてこうなった3
い、いや待てよまだそうと決まった訳じゃないし、うん。
「ちょっと何よこれあにぃ、これデートだよね?」
「う、うん」
「あにぃはデートについての相談に乗って欲しかったんだよね?」
「はい」
「ならなんでこうなるのさ〜〜〜〜〜〜〜〜!」
いやいやそんなの俺が知りたいぐらいだ。
なんて言ったって正真正銘俺は相談に乗ってくれって言った。
なのにだ、なんでこんな事に・・・、
「もうわけわかんないよな」
「それはこっちのセリフだよ!」
「はい、誠に申し訳ありませんでs・・・ってなんで謝らなくちゃいけないんだよ!」
「あにぃが勝手に謝ったんじゃん」
「あ、そうだった、すまん」
ああもう何やってんだ俺、羽耶音に訳わかんない事言って切れて怒られて・・・はぁほんとに何やってんだ俺馬鹿みたいだなほんと。
「いやいいけどさ、どうすんのさあにぃ」
「まあ、こうなった以上行くしかないよな」
「どこに?」
こいつわざとやってるんだろそうなんだろ。
「も、もちろんで、デートに」
「ふふ、そっか〜行くのか〜デートに、しかも二日連続で初めてなのに?」
あ〜もうこいつ腹立つムカつく殴りた〜い。
だがこいつは俺の可愛い妹だそんなことができるわけがないんだよな〜。
「こらおちょくるのもいい加減にしろよな」
「あ〜ごめんごめん、ふふ」
「おい、いい加減に笑うのやめろよな」
そろそろわざとだろ絶対に。
「は〜い、まあ、とにかく頑張んなよ〜あにぃ」
「なあ羽耶音」
「何〜」
「ありがとな、相談乗ってくれて」
「ん〜〜〜!」
「ん?どうした?」
「こ、このばかにぃ〜〜〜〜」
「えぇ〜〜〜〜」
バタン!
「あ、あにぃのばかぁ〜〜」
次の日
「ふぁ〜〜」
「やあ、意外と早いじゃないか」
「いや、今何時だと思ってるんですか?」
俺はあの後最終確認した後時間を確認してその集合時間の三十分前に来た。
これは相手が一分前でも五分前でも十分でも二十分でも前に来てもすぐに行けるように三十分前に来ている。
なのにだ、
「お前はなんで既に集合場所にいるんだよ」
「気にしなくてもいいわよ、私約束の一時間前にはくるようにしてるから」
「い、一時間?お前そんな速く来る必要あるのか?」
「約束の何分前に来ていても一時間前に来ていたら問題ないでしょう?」
「た、確かに」
なんだよ俺と一緒の理由かよ、なんか照れるな。
と、特に深い理由はないんんだからな!
「と、とりあえずどっか店に入るか」
「うん」
やべぇなんか緊張してきた。
「どこ行くよ?」
「とりあえずファミレスでいいんじゃない?」
「そ、そうか」
そして時は流れファミレスに着き十分後
「で?結局どうすればいいんだ俺?」
「とりあえず今日の事を明日実践したら良いんじゃないかな」
「え?」
そ、それってどう言う事だ?今日の事?え?
「そ、それってどう言う」
「言葉のままの意味よ」
え?と言う事は今日デートみたいなことをすると言うことか?
「じゃあとりあえずこれ頼みましょうか、すいませ〜んこれください」
「はい、わかりました。少々お待ちください」
「なあ何頼んだんだ?」
「これよ」
ん?え〜と『Parfait with a dear lover』・・・なんじゃこれ、え?まって、え?愛する恋人とのパフェ?嘘、だろなんでこんな物を、ってなんでこんな痛々しい名前のメニューがあるの?
「まあ、頼んだ物は仕方ないか」
「うん!」
「なんでちょっと嬉しそうなんだ?」
「お待たせしました『Parfait with a dear lover』です」
「うわなんだこれ大きすぎないか?」
「まあなんとかなるよ」
これマジででかいな食べ切れるのか?
「はい、あ〜ん」
「え?」
待って待って何この状況なんで俺小林にあ〜んされてるの?
「あ、あ〜ん」
ん?うまいなこれ。
「美味しいよ小林」
「そう?」
そして数時間後
「今日は楽しかったよ、ありがとな小林」
「うん良いよ、私も楽しかったし」
「そうかそう言ってくれるとなんだか嬉しいな」
まあこれを明日佐藤にやれば良いんだよな?
「今日はありがとな、いろいろ勉強になったよ」
「うん。こんなのでよかったらいつでも頼ってね」
「お、おう」
う〜わやばいなんか心臓がバクバクしてる。
「じゃあまた学校で」
「おう、また学校で、じゃあな」
「うんバイバイ」
これでなんとかなるはずだ。ありがとな小林。
蓮と別れた後小林はこう呟いた。
「今日は本当に楽しかったな」
そして次の日
蓮は佐藤と駅前で集合して昨日と同じ店に入った。
そして、
「『Parfait with a dear lover』一つください」
「はい、わかりました。少々お待ちください」
「え?蓮くん、何頼んだの今?」
「まあまあきてからのお楽しみってことで」
「う、うん」
「『Parfait with a dear lover』でございます」
「さ、佐藤」
「何?蓮くん?」
「あ、あ〜ん」
「え?」
「え?」
え?これであってるんじゃないのか?
なんでこんなに恥ずかしがってるんだ?
デートってこれであってるんじゃないのか?
「れ、蓮くん」
「ん、なんだ?」
「こう言うのはその、こ、恋人同士がやることじゃ」
「え、え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
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