どうしてこうなった1
時は流れ今日は金曜日、あの佐藤からの連絡の次の日。
さて、どうしたものか。
だってこれってデ、デートって奴だよな?やばい初めてだからどうしたら良いか分からない。
手汗は凄いし心臓バクバクしてるし無駄に緊張して疲れたし・・・。
ま、まあ相手は佐藤だし別に普通にしてれば良いよな、うん。
「はあ」
何でこんな事に・・・・・
俺は`何故かわからない`けど加藤と仲直りというか何と言うか、とにかくまた喋りたい仲良くしたいって思って仲直り大作戦(仲良しだったとは言ってない)を考えていたのにこんな事になるとは思ってなかった。
本当にどうしたものか。
とにかく最近は授業もろくに受けれてないのにこんなこと考えていたら何もできなくなる。
よし、とにかく今は授業に集中しよう。
※ ※ ※
三時間後の昼休み
ああやばい全く授業が頭に入ってこなかった。
そう俺はあの後授業に集中しようとした物の結局頭には加藤との事と佐藤とのデートのことが脳裏に映し出され全く集中できなかった。
「困った、本当に困った、どうした物か本当に」
そんな馬鹿みたいな言葉の羅列を口に出していると、
「蓮、飯食べようぜ」
「おう」
こいつは俺の数少ない友達に中で一番仲の良い友達の沓沢直輝という名前でスポーツもできて勉強も人並みにできる。
しかもなんとこいつイケメンなんだぜ?ふざけた話だ。
なんでこんなにも同じ人間なのに差があるのか・・・・・本当にけしからん。
こいつとは中学からと付き合いで結構仲がいいがためにいつも、
「あの先輩沓沢先輩の連絡先教えて下さい」や「あの蓮くん、沓沢くんとの仲を取り繕ってくれないかな?」とか他
にもパッと思いつくだけで十は超える。
そう言えば俺の初恋の人もこいつのこと好きだって言ってたな・・・・。
なんだこいつ一発殴っていいかな?
そんなことを思いながらも一緒に昼食を食べていた。
「そういや、お前ずっと考え事してるよな、何かあったのか?」
なんでこういう時だけ感がいいんだよ。
「もしかして女か?」
うぜ〜こいつうぜ〜。
「そ、そんな訳無いだろ」
「確かに蓮だもんな〜」
こいつ殴っていいかな、もういいよね?俺我慢し切ったよ?
「一々感に触る言い方するなよな」
「ごめんごめん。じゃあなんたってそんな考え事してるんだよ」
「お前には関係ない」って言うのが一番いいんだろうけど、こいつの場合はもっとめんどくさくなる気がする。感だけど。
「まあ、いろいろあるんだよ俺にも」
「ん、なんか含んだ言い方だけどまあいいか」
ふう、これでとりあえず一件落着かな。
「それはそうとお前はどう思うよ」
「何が?」
まあ大体予想はできているが、
「お前そんなの加藤さんに決まってるだろう」
やっぱりか、最近男子の中での(主に俺のクラスの)主語の無い「お前はどう思うよ?」は大体加藤さんのことを
「まあ大体わかってたけどなんでそんなことが気になるんだよ?」
「そんなの親友である蓮の感想だからに決まっているだろう」
「あ、ああそうかよ」
こいつ何かとめんどくさいな。
「とにかくどう思うよ」
「まあ、とりあえず言える事は可愛いよな」
「だよな〜」
そうこれは本当だ。
俺が最初に思った事は可憐で優しそうだ。
「それが聞きたかったのかよ」
「いやそれもあるけど、さっきの何か考え事してるからが本命だぞ」
「そうだったのか」
だからと言ってこいつに相談できる訳が、ん?いや加藤さんのことはともかく佐藤との事ならできるぞ。
そうなんと言ってもこいつはそれだけモテるが故に恋愛経験が豊富なはずだ。
「えっとだな実はな」
「うん」
いややっぱりわかっていたけど恥ずかしいなこれ。
「実はある人に、日曜日に遊ばないかって誘われているんだ」
「え〜〜、それってデートじゃないか」
「や、やっぱりそうなのかな」
やっぱりあれってデートだったのか。
「いや〜、お前も隅におけん奴だな〜」
「そ、そうでも無いよ」
それはそうと早く本題に入らないと昼休み終わっちゃうな。
「それはそうと初めてだからどうしたら良いかわからなくてさ」
「それっていつだよ」
「日曜日」
「はー?すぐじゃん」
そう明後日だからそんなに猶予がない。
「そうなんだよ」
「そ、それはそうと、その日は実はな、俺もデートなんだよ」
「へー誰と?」
まあどうせ可愛い子なんだろうけど!
「ここからは他言無用だからな!」
「わかったわかった」
ん?こいつがこんな
「じ、実はな相手はあの加藤さんなんだよ」
「え〜〜〜〜〜!」
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