本当に人生って上手くいかないよね1

と言う訳で翌日。

 俺は朝の午前六時に起き妹の分も朝飯を作りテーブルに置いた。


 そして今は午前七時過ぎ。

 俺は妹を起こし学校の準備をさせ下に来させ朝飯を食べさせた。

 そして俺は妹とより速く家を出て学校に行った。

 とりあえず昨日考えた案で・・・・・


「あぁーーー」


 まずい事になった。

 昨日考えてきた策を全部忘れてしまった。

 今から案を考えてどうにかなったとして、その先の事まで見据えて考えた案なのだ。

 なのに忘れてしまったのだから、もちろん何とかなった時の先のことも考え直さなきゃいけない訳で。

 完全にやらかした、また一からやり直しだ。


「何してんんだよ俺」


 そんな戯言を発していると学校に着いてしまった。

 とりあえず今からまた案を考え直しながらいつどうやって話しかけるかも考え直さないといけない。

 本当にどうしたものか・・・・うん考えながら歩こう。


 とりあえず今の現状を説明すると学校に着いて自分の席に着き昨日せっかく考えた例の案を忘れてしまった為に案を考えていてその上その案が成功した際の先のことを考えている。

 最悪最後のは後でも良いんだけど考えといた方が後々楽じゃん?

 とにかくそう言う訳で今俺の脳みそをフル稼働している真っ最中な訳で周りの事が全く把握できていない。


 まあどうでもいいけど。


「おはよー蓮」


 そんなこんなで脳みそを絶賛フル稼働中の俺に軽々しく話しかけて来てくれた野郎がこちらです。

 クラスメイトの佐藤楓さとうかえで一五歳。

 そう言えばこいつの誕生日を言うの忘れてたな(今更感が凄い訳でもない)。


 一応言っておくがこいつの誕生日は十月十三日で、実は文化祭最終日だったりもする。


「ねえ、無視しないでよ蓮聞いてる〜」

「ああ聞いているとも。絶賛考え事をしているところに話しかけて来られて迷惑しているよ」

「ヘ〜そんなんだ。誰に?」


 それはさて置きこいつはわざとやっているのか?


「さあ誰だろうね」

「もしかしてだけど私じゃないよね?」

「もしかしなくてもお前だね」

「やっぱり〜?」


 理解してるならやるなよな本当に。


「分かってるなら反省して後ろを向いて自分の席へ直進してもらってもいいですか?」

「え、無理だけど?」


 え?何なのこいつ喧嘩売ってるの?本当に何なの?馬鹿なの?

 そんな感じで時間はどんどん過ぎていき、気付けば十分経っていてそれはチャイムが鳴る二分前のことだった。


「ホラ戻れよ佐藤」

「分かってるって後十秒だけ〜」

「いや十秒ならもう行けよな本当、お前は小学生か!」

「え?何言ってるの?私たち同い年だし同じ学校行ってるのに私が高校生だって分からないの?」


 え?何こいつ殴ってもいい感じのやつ?


「あ〜ハイハイワカッタワカッタ、だから帰れよな」

「どこに?家?」


 もう殴ってもいいんだよね?


「お前おちょくってるんだろそうなんだろ」

「そんな訳ないじゃ〜ん」


 分かったから速く帰って欲しい、大体なんでこんなに絡んでくるの?


「ほら、二十四秒経ったぞ帰った帰った」

「え、そんなの考えてたの?気持ちわる」

「殴られたいのかこの野郎」


 もう殴ってもいいかな?いいよね?


「きゃあ〜怖〜い蓮が殴ってくる〜」

「小学生か!」


 そんなことを言っているうちに佐藤は帰っていった。

 その後も案を考えつつ・・・と言うか授業内容が全く入ってこないと言う学生としてあるまじき行為を現在進行形

でやらかしつつ考えていた。


 だが全く思い浮かばない。


 焦りからなのか昨日の自分の案をまだ思い出そうとしてるのかそれとも授業内容が入って来てない事にヤバイかもなどと考えているのか。


 多分最後のはないけど。

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