乙女心って難しい2
と言うハーレム物の主人公みたいな頭お花畑な考えを妄想しながら俺は小説を読み続けた。
そのまま読み続けて気づいた時には午後八時を過ぎていた。
「風呂、入るか」
そして風呂から上がり一時間が経った。
俺はまだ小説を読んでいた。
そう俺は一回読み始めると止まらなくなってしまう。
気づいた時には3冊読み終えていた。
最近読むのが速くなった気がする。
前は三時間で1冊読み終えるかどうかだったのに何でこんなにも速くなってしまったのだろうか?
そんな事を考えながらやはり例の彼女のあの例の言葉の意味が気になっていた。
「お〜い、ばかにぃ〜」
何だか家の一階が騒がしい。
そうだ、今日両親は結婚記念日の旅行とやらで一週間ハワイ旅行に行くと言って出て行き今日で2日目だった。
だから料理の出来ない妹は俺を召し使いの様に使う。
もう一度言うけど本当にお兄ちゃんだよな。
でも今回のはまあ良いかな、久々に甘えてくれる様になったからちょっと嬉しかったりもする。
「わかったらから、待ってろー」
「んー、わかった〜」
そして言われるがままに俺は階段を降りキッチンに行き料理を作ろうとしたら
「ばかにぃ速く〜」
こいつは待つことができんのか。
「うるさい待ってろ」
そう伝えてから三〇分、料理を作り終えてから自分の席につき自分で作った料理を食べている。
決してこれは料理できるアピールじゃない・・・・はずだ。
とにかく両親は旅行中な訳でこの家にはいないと言うわけだ。
だからと言って何がどうという訳でもないが・・・・・
まあそれは置いといてどうやって話し掛けようか、急に話しかけて無視されたり、「喋りかけないで」なんて言わ
れた時には正しく穴があったら入りたいと言う心境になってしまうだろう。
もういっその事陽キャラみたいに「よう加藤」などと声を掛けてみようかな。
そんな事を考えながら料理を貪り・・・いやその表現は違うな、料理をもぐもぐと・・・もう良いか。
でも本当にどうやって話し掛けようか馴れ馴れしく話しかけて気持ち悪がられたり煙たがられたりなんかした時にはもうどうにもならない様な気がする。
「はぁ〜〜」
なんてため息をついても何も解決する訳でもなく着々と時間は過ぎていく物で今はもう午後十時いつもはもっと速いのに何故こんなにも遅くなってしまったのだろうか?
まあ原因は明らかなんだけども。
とにかく今日中に考えなければ、そうこの言葉はこう時にこそ使うのだ。
「早くなやくとかしないと」
一回言ってみたかったセリフランキング九位の言葉。
て言うのは置いといて、本当にどうしよう。
なんか今日「どうしよう」とか「どうやって」とか何回も考えてる気がする。
とにかくまずは喋りかけるところからだな。
そんな事を考えながら今はもう既に食べ終わり食器洗い自分の部屋に戻っていた。
まあ明日の事だから今の俺にはどうなるか分からんが、策を考えて挑むに越した事はない。
「まあ、明日の事は明日の俺が何とかするだろう」
なんてよくあるラブコメ主人公の寝る前の独り言っぽいセリフを吐きつつ電気を消してベットへ飛び込んだ。
「よし寝るか」
そしてその日は幕を閉じた・・・・・。
いやこの展開多いな。
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