番外編:バレンタイン
作者からチョコの代わりに七美成分のプレゼント!
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今日は二月一四日、バレンタインの日だ。
「お兄ちゃん!ハッピーバレンタイン!!」
僕がベットから出て布団をたたんでいると、華が箱を持って僕の部屋に入ってきた。
「おはよう、華。それはもしかして……」
「お兄ちゃんの大好きなチョコレートです♡」
「おおお!!」
僕はチョコレートなどの甘いものが好きなので、バレンタインが大好きだ。
でも中学校の時に男女問わず、色んな人からもらいすぎて鼻血を出したことがある。
「華、ありがとう!」
僕はニコッと笑って箱を受け取った。
「うっ……!朝から眩しすぎる……!」
華はなぜか両腕で目を隠すようにしていた。
「とりあえず朝ごはん食べた後にゆっくり食べるよ」
今年のバレンタインは休日なので、学校のみんなからもらうことはないだろう。
でも毎年お母さんや華、それから雪もくれるから十分かな。
「お母さんおは……———」
僕はキッチンにいるお母さんを見つけたが、そのキッチンはチョコが飛び散ったり、おぼんなどいろいろなものが散らかっていた。
「おはよう、七美。それから華?ちょっとお話ししましょうね〜?」
「か、勘弁してください………」
華はお母さんに連れられていって知った。
朝ごはんは焼いた食パンと牛乳。
僕が黙々と食べていると、どこかの扉がバァン!とすごい音で開く音がした。
そしてその音がした場所からドタドタとした足音が聞こえ、僕がご飯を食べている場所にその音を立てた本人がやってきた。
「七美!おはよう!!」
「雪おはよう。来るの早いね……」
息を切らしながらきたのは雪だった。
「はい、これ。七美のチョコ」
「わぁ!ありがとう、雪!」
雪からもチョコが入っているだろう、おしゃれな箱をもらった。
食べるのが楽しみだなぁ。
〜〜
「ふー……美味しかった……」
朝ごはんを食べた後、二人からもらったチョコを食べてリビングでダラダラとしていた。
するとピンポーン♪と家のインターフォンが鳴る音がした。
「七美ー?今手が離せないから出てくれないー?」
「わかったー!」
お母さんに頼まれたので玄関に向かい、扉を開けた。
するとそこには春渼さんがいた。
「あ、な、七美くん!これ!バレンタインチョコ!!」
「えっ!?わざわざありがとうございます……。どうせだから一緒に食べましょう!」
僕は春渼さんを家の中へ招き入れた。
〜春渼side〜
七美くんにチョコ渡したいが為、家までやってきたがまさか招き入れられるとは……。
私と七美くんがリビングに入ると、七美の妹と、雪というやつがいた。
「あれ?心音さん!?」
「………なんであんたが………」
「七美くんにチョコ渡しに来たのよ……」
私は椅子に座らせてもらう前に、七美くんのお母さんと妹ちゃんにもチョコを渡した。
「はい、これが七美くんの」
「ありがとうございます!おー!美味しそう……!」
喜んでくれてよかったよかった。
ん……?七美くんが持っている箱って確か七美くんのお母さんに渡そうとしていた……。
「な、七美くん待って!それは———」
「あーん。んぇ?」
七美くんに渡したチョコはお母さんに渡す用のであった。
「それ七美くんのお母さんに渡そうとしてたものだけど……大丈夫……?」
ちょっと大人の味がするものだったから七美くんの口に合うか……。
「ちょっと苦い……けど美味し〜♡」
よ、よかった……。けれどいつもと様子がおかしいような?
「ヒック……もっとチョコ食べりゅー!!」
「お、お兄ちゃん!?あ……心音さん、もしかしてこのチョコにアルコール入ってます?」
「う、うん……」
妹ちゃん曰く、七美くんはすごくお酒に弱く、甘酒を飲んだ時なんかはすごかったらしい。
「お兄ちゃん酔ってる……?」
今の七美くんは顔が真っ赤で目も頭がぐわんぐわんと揺れていた。
「んー?よ、う……?僕お酒飲んだことないもん!……えへ、えへへ〜」
怒ったと思ったら急に満面の笑みを浮かべていた。
「はうっ……か、可愛い……。胸が苦しい……」
ここにいる者は全員胸を押さえて悶えていた。
「もっとチョコー。食べぇ……ぐぅ………」
「な、七美!?」
「お兄ちゃん!?」
「七美くん!?」
七美くんは突然バタッと倒れた。
「んーー………。ぐぅ………」
「よ、よかった……」
「安心したらお兄ちゃんの可愛さがより明確になったよぉ」
「七美くん……よかった……」
チョコを一つだけ食べただけであんだけ酔って、すぐに寝てしまうとはかなりお酒に弱いらしい。
というかすごく可愛い……!
「ちょこ……もっと……!」
「「「うっ……!!」」」
三人は鼻血を出してしまった。
バレンタインデーにチョコの食べ過ぎではなく、七美成分の過剰摂取で鼻血を出してしまった。
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テストが明後日から始まるのでまた期間空いてしまう……。
二月末にはまた投稿再開するのでよろです!
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