第30話:秘密軍団・Code.773




「うー……昨日は散々な目にあったよ……」



 今僕は通学路を一人で歩いている。


 昨日は散々写真を撮られたり、写真を撮られたり……。



「もう女装はあまりしたく無いな……」



 そんなこんなで色々と考えているともう学校へ着いた。

 雪は今日先に行っといてーと言っていたので一人で学校へ向かった。



「……?」



 なんだか今視線を感じたような…?



 まあ…気のせいかな。



 僕は気にせずに学校の中へと入った。



〜〜



 私はとある一人の男の子……もとい、男の娘を見つめていた。


 私の名は“神崎 彩音かんざき あやね”。この前にあそこにいる男の娘とはあまり接点がないが、私自身は“被害者”といえば妥当であろう。



 あの可愛さは反則だった……。



 あの時から彼のことしか考えられず、生徒会の仕事もままならないでいたところ、私の女友達でもあり、副会長に渋々相談することにした。


 すると「同士よ…」とだけ言って握手を交わした。



 どうやら副会長も被害者だったらしい。


 そして話を詳しく聞くとこの学校には被害者が多数いるようだ。


 なので生徒会はある軍団のようなものを作った。



 その名は“Code.773”。



 あの男の娘の名前である“七美”からとり、つけた名前である。


 なんせこれは超極秘軍。本人にバレるわけにはいかない。



 バレてしまえばもう七美くんが寝ることがなくなってしまうかもしれないからである。



 この軍団は七美くんの被害者である人たちと、七美くんの安全と安心を確保し、今日あった可愛い瞬間を分かち合う……と、副会長は提案していた。


 最初はそんなのでいいのか?と思ったが副会長が集めた被害者たちは大賛成。


 結果可決となった。



 そしていよいよ今日からCode.773がスタートしたのであった。



 先程から被害者、と言っているが、私ももう一度可愛い姿が見たいだけなのだ。


 なのでこの軍で持ち合った話の内容をまとめ、七美くんの可愛い瞬間に立ち会える場所を絞り出し、私が立ち会うという策略である。



「待っていなさい……七美くん……」



〜〜



 いきなりゾッと背筋に冷たい何かが当たるような感覚がした……。



 今日はちょっと寒いからかな?


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


遅くなってすまない!


最近バトル系の小説のことしか考えてなかったから“カワェエ!”系を考えれなかった……。

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