第25話:女装をしよう!②
二人とも話が終わったようで、僕の方に近づいてきた。
あれ…なんか目が怖いような……?
「七美……ここは相談に乗ってあげましょう」
「ん?僕は別にいいけど」
「それでね……七美には女装してもらうわ!!」
「えっ!!??」
女装!?僕が!?僕一回もしたことないし恥ずかしいよ!
「い、嫌だよ!女装なんて……」
「そこをなんとか…!お願い、七美くん!」
「ふふふ…七美、これは極秘ミッションよ…」
「なっ!?極秘…ミッション!?」
僕は胸が高鳴った。
そう、僕はスパイ系の映画が大好きなのだ!秘密の組織へ潜入や変装してアジトへ侵入などなど…。
そんな面白そうなこと断れるはずがない!
「やろう!!やりたい!!!」
この時七美はとびきりの笑顔で目を輝かせながら二人に言った。
「「んっ!!??」」
「いきなりすぎるわ……」
「堪えろ…ここで鼻血を出すな…!」
「というか…七美くんちょろすぎない?」
「うん…ちょっと心配になっちゃうわね…」
「というかスパイ系のが好きだったなんて意外だったわ」
「七美なら乗ると思ったわ……」
「計算通りっていうことね」
二人がなんだか小声で話している。
「?ほら早く!行こ!!」
「「はい♡」」
無邪気にはしゃぐ七美は可愛さの権化。
二人はさらに七美に溺れるのであった。
〜〜
少し歩き、着いたのは雪の家。
ここで変装をするらしい。
極秘ミッション……ワクワクしてきた!
「さてと……それじゃあ始めますか…!」
「私もいろいろとマネージャーに持ってきてもらったわ……」
「お、お願いします!!」
早速始めるのかと思っていたけど、いろいろ変装をするための化粧品など、どれを使うかブツブツと言いながら二人は悩んでいた。
(この椅子すごい座り心地がいいから……だんだん眠く………)
そう思う頃にはもうすでに七美は夢の中だった。
〜雪side〜
(うーん…悩むわね……)
私こと雪は悩んでいた。
普段から可愛らしい七美に化粧をさせるということに。
化粧をさせすぎたら逆にもともとある可愛さがなくなってしまわないか…。
どうやらこの女も悩んでいるようだ。
私の七美を奪おうとしている泥棒猫…じゃなくて今人気の女優、“春渼 心音”という女だ。
本当はこいつと行きたくなかったが、七美の女装という魅力的な提案に乗った。
「ま、とりあえずかつらをつけてみましょう。そこから始めたらやりやすいかもしれな……ぶふぁ!!」
「!?」
突然春渼 心音が鼻血を吹き出して床に倒れ込んだ。
「何!?一体どうした……はっ!?」
七美が座っている椅子に近づき覗き込んだ。
するとそこにはすやすやと眠る七美の姿があった。
「お、おおお……って危ない!!」
私はあと少しで七美に抱きついてしまいそうだった…。
しかしこれはチャンス!
「ちょっとあんた!それちょうだい!」
「ぐふっ……あい……」
床に倒れているこいつにかつらをもらった。
このかつらは茶色でロングなかつらだった。
そしてそのままかつらを七美につけた。
「あれ!?化粧がいらない…ですって!?」
かつらをつけるとあら不思議、そこには超絶美少女がいた。
「な、なんだって……!!??」
復活した泥棒猫が起き上がり七美を見た。
「でもこれをこうして……はい出来上がり!」
「お、おおお!!」
パウダーをつけたり、ほんの少しだけ化粧をすると、本当にこの世にいるのか?というぐらい、可愛い美少女が出来上がった。
「「かわわわわ!!」」
私たちは七美を見ながらプルプルと震えていた。
可愛すぎて自然と体が震えだしたのだ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今日は珍しく忙しかったので小説書く時間少なかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます