第11話:マークと修羅場
部活張り切ってやってたら帰るの遅くなっちまった…。
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僕が寝ていると、なんだか首に当たってる…?押し付けられてる?よくわからないけど少し痛い…。
その痛みでだんだん目が覚めてきた。
そして目を開けると。
「はっ!?お、お兄ちゃんおはよー!!」
目の前には華がいた。
「え!?なんで華がここに!?」
「え!?えっと……ちょっと寝れなくって……」
もしかして昨日のことまだ気にしてたのかな…?
僕はもう大丈夫なのに気にしてくれてたんだ…。
「えっ!?お兄ちゃん!?」
僕は自然に華の頭に手を乗せて撫でた。
「僕はもう大丈夫だよ。でも心配してくれてありがとう…不安になったらいつでもきていいから」
「いつでも!?じゃ…じゃあ今日の夜もいい!!??」
「えっ?……うん、まあいいけど…」
ど、どうやら元気が出たようだ…。
「ふふふ……今日もお兄ちゃんの寝顔を……」
何やらブツブツと呟いていたが聞き取れなかった。ずっとこうしている訳にはいかないからそろそろ離れてもらおうと思ったが。
ガチャリと僕の部屋のドアが開く音がした。そしてそこから雪が入ってきた。
「えっ!!??ちょっとあなた何やってるの!?」
ああ…これは嫌な予感……。
「ふふぅ〜ん?実は今日お兄ちゃんと一緒に寝たんだよ?」
「んなっ!?そ…そんな羨ま…じゃなくて!そ、そんなことダメでしょ!ていうかその首のマーク!何をしたの!?」
「えっ、首?虫が何かに刺されたのかな?」
「フューフュー……♪」
華が口笛(?)を吹いていた…。何か知ってるの??
「それあんたが付けたマークなのね(ボソ)……ぐぬぬ……!」
「いやぁ、だって私たち兄妹だしこれぐらい普通だよ?ねっ、お兄ちゃん!」
「えっ!?えぇと……」
急に話を振られたのでどう答えたらいいかわからなかった。無闇に答えると華と雪の喧嘩が悪化してしまう気がする…。
「ダメに決まってるよね!七美!」
「大丈夫だよね!お兄ちゃん!」
「うぅ……」
二人にこれでもかというほど顔を近づけられ、返答を求められた。
僕が答えに悩んでいると。
「朝からうるさいわよ…少し静かにしなさい……!」
お母さんが一瞬にして二人の喧嘩を静止させた。
「「「……は、はい」」」
お母さんの圧で僕たちは一気に肝が冷えた。そして二人の喧嘩も収まったみたいだ…。
なんとかなった……そういえば首、何に刺されたんだろう?
まあいいか…。
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まだまだ続くぜ!
これからもよろしくね!
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