キタキツネ救出大作戦!!


本日は、前回のお話の続きです!

キタキツネさんの町を救うべく、日本最北端の稚内へと私とキタキツネさんはきていた。


「本当にテレポート出来るなんて、、、」

「魔女を舐めてもらっては困ります!テレポートは初歩的な魔法ですから」


日本最北端の稚内は人口こそ多く無いものの、皆が切磋琢磨し暮らしている街だと昔親に聞かされた事がある。

しかし、ここ最近の異常気象などのせいでまともに作物も育たず生活に苦しんでいるとか。

それが原因で野生の動物を狩り、食すという事をせざるおえないと言う訳だ。


仕方のない事かもしれないが、出来れば双方が幸せに暮らせる方が私的には望ましい。


「キタキツネさん、ここの町の人たちの元へ私を案内してくれませんか?」

「いいですが、人間に魔女の存在がバレてしまうのはあんまり良くないのでは?」

「魔女を舐めない方がってさっき言いまいたよね?私に任せてください」

「は、はい、、」


キタキツネさんは少し不安そうにしていたが、私は気にする事なく案内を頼んだ。


キタキツネさんが居ることがバレてしまうのはマズいので身を隠してもらい、私はこの町全体にある魔法をかけた。


コンコンコン。


私は、灯りの灯っていた家を訪ねた。


「すみません。お尋ねしたい事があるのですが」

「はい、はい。どちらさん?」

「この街で1番偉い方とお話ししたいのですが、、、」

「あ〜〜。私だけど」


まさかのこの人が1番偉い人だった。


「話したいことって何だい?」

「単刀直入に申しますと、動物を狩るのをやめてもらえないでしょうか」

「、、、、」


少し直球過ぎただろうか、、


「それは出来ない相談だね。お嬢ちゃんもニュースや新聞で私たちの町がどんな状態か知ってるだろ?夏は暑過ぎて作物が干からび、冬は寒すぎるせいで育つことも儘ならない。春や秋ならという人もいるけれど、稚内で育てているのは夏、冬に育つものばかり。高齢者が多い中で新しい種類の作物を育てようなんて思う人は1人もいないんだよ。だから狩りをするのさ」


生きていく上で必要不可欠な選択だ。

私が魔女じゃなければ同じ選択をしていただろう。


しかし、私は魔女だ。今のこの状況を打開する方法がある。


「私がその作物を育てます。それで無事育てば、動物を狩るのをやめてもらえませんか?」

「お嬢ちゃん本気かい?私達でも育てる事が出来なかったのに、お嬢ちゃん1人で–––」

「出来ます」

「…………。そこまで言うなら託すよ、お嬢ちゃんに」



と、本日ウィッチカフェはここまで!

次回キタキツネ編ラストです!

魔女だから出来る事。魔女だから出来た事。


では、皆さん良い夢を🌙




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る