北の国からキツネさん

ここは、町はずれの一角にひっそりとある、一人の魔女と人間の女の子が営むカフェ。

『ウィッチカフェ』

一般のお客様には見えないように魔法が掛けられており、店の前に斜めに置かれてある看板を、まっすぐに直すとお店が現れるという仕組みになっている。


ひっそりと営業しているウィッチカフェには、いろいろなお客様が訪れる。

いろいろな種族、動物、時には一般のお客様も。

仕事の合間に来る人や、ちょっとした観光、常連さんになってくださっている方も多い。

そんな方々の、ちょっとした憩いの場なのです。


季節は春に向け真冬。雪だるまの小雪ちゃんがお店に来てから二週間が経った。


辺り一面は真っ白な世界が広がり、冬も本格化してきた。


「雪凄いですね。人間界でこんなに降ってるの北海道ぐらいですよ」

「今年は特に凄いんだって。これじゃ、キタキツネさん来れないかもな、、」

「キタキツネさん?」

 

キタキツネとは、名前に北と付いているだけあって、北海道などに生息する狐の事。

人間界では北海道などでしか見ることが出来ないのだが、こちらの世界では冬になると低確率ではあるが、どの地域でも見ることができるのだ!(実際に見た人は少ない)


そんなキタキツネさんはウィッチカフェの常連さんでもあるのです!


去年、今日ほどではないけれど雪が降っていた日、キタキツネさんはふとお店を訪れた。



「カランコロン」

「いらっしゃいませ!何名様で、、しょう、、か?」

私は、初めて見るキタキツネに驚きを隠せなかった。


「1人です」

「……………」


「あの〜、1人なんですけど」

「…………………」


「あの、、私の顔に何か付いてますか?」

「は!!すみません!キタキツネを初めて見たもので、びっくりして見入ってしまいました」


私は、初めて見るキタキツネに見入ってしまっていた。


「私なんて、そんなに珍しいものじゃないですよ。冬になればどこにでも居ます」


私は見た事が無いんですが、、、



「あ、ご案内しますね!」

「はい」



私はキタキツネさんを、窓際の席へと案内した。


「ご注文は何にしますか?」

「それじゃあ、カラスをお願いできますか?」

「……………」


私は思いもよらぬ注文に唖然してしまった。


「あの〜店員さん?」

「あ!すみません!カラスは置いてなくて、、鶏肉のソテーでしたら、、」

「じゃあ、それを」

「かしこまりました」


私は、注文を受け、厨房へと入った。




本日のお話はここまで!

謎多きキタキツネさんですが、ウィッチカフェに訪れたのには本当の理由が、、、

次回、その真相が明らかに!!

こんな感じで書いていれば、少しはミステリアス感が出ますかねw


では、皆さん。良い夢を🌙



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る