新人育成期間!
新入社員(2)
ここは、町はずれの一角にひっそりとある、一人の魔女が営むカフェ。
『ウィッチカフェ』
一般のお客様には見えないように魔法が掛けられており、店の前に斜めに置かれてある看板を、まっすぐに直すとお店が現れるという仕組みになっている。
ひっそりと営業しているウィッチカフェには、いろいろなお客様が訪れる。
いろいろな種族、動物、時には一般のお客様も。
仕事の合間に来る人や、ちょっとした観光、常連さんになってくださっている方も多い。
そんな方々の、ちょっとした憩いの場なのです。
そんなウィッチカフェに入社希望者が?それも一般の女性!一体どうなるのか。
では、ウィッチカフェ開店です。
「魔女……になるための修業……ですか?え、私の聞き間違いじゃないですよね……」
「はい。聞き間違いじゃないです。あなたには魔女になってもらいます!」
「え~~~~」
私は彼女にすべてを話した。
私が魔女である事。魔女と人間は一緒に働くことが出来ない事。
すべて話した。
「なるほど。理解しました」
案外すんなり受け入れてくれた。
「そういえば名前はなんていうんですか?」
「あ、申し遅れました。私、
「葵ちゃん、よろしくね!私はサテラ」
「サテラ店長、よろしくお願いします!」
見た感じいい子そうなので、いろいろと大丈夫そうだ。
「ちなみに、魔女になるための修業ってどんな事するんですか?」
「う~ん。魔女になるための手段として、大きく分けて2つあるの。1つ目は人を殺して魔女へとなり下がる方法。2つ目は魔法書っていう本があるからそれで勉強して魔法を覚えていく方法。まぁ前者は悪人が通る道だから後者の方法で修行するしかないかな」
「は、はい……」
魔女の存在を知ったとはいえ、いきなり魔法を覚えるなど言われても、正直付いていけないだろう。
「私魔法覚えたいです!昔からの夢だったんです」
あれ?思いのほか付いていけてる?何ならとても前向きなんですけど?
「あ、あれ?魔法とかに抵抗あったりしないの?」
「無いです!」
はっきりと言った「無いです」と。ここまで前向きに魔法を覚えて魔女になりたいと言う人間は滅多にいない。
「じゃあ、まず初めに私が学生時代の時に使ってた魔法書を渡すから、3日間ですべて覚えてくる事」
「3日間ですか?」
「そう。私たちは1日で覚えたよ?3日もあるんだから余裕でしょ!」
魔女と人間では知能が違う。
全ての事柄に置いて、魔女は人間を凌駕する。
その1つが記憶力。魔女は1日あれば、300ページ程度の本なら暗記することが出来る。
「それプラス、お店の手伝いもよろしくね♪」
「はい!」
こうして、新入社員(仮)の葵ちゃんを向かい入れる事となりました。
と、本日のウィッチカフェはここまで。如何だったでしょうか?
これからウィッチカフェクルーとして葵ちゃんが登場します。
魔女になる為、努力の毎日ですが皆様暖かく見守ってあげてください。
それでは、いい夢を🌙
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