嫉妬の魔女さん

前回、傲慢の魔女さんが来店してくれました。

私はまだ、正体を知らないけれど、今回明らかに!

そして、新たなお客様も来店するかも?


それでは、ウィッチカフェ開店です!


「専属のパティシエなんて私には無理ですよ」

「何を言っているの。それ程の腕を持っているのだから無理なんて言わせないわよ?」


これは、いくら言っても折れなそうだ……。


カランコロン。

私が頭を抱えている時に、新しいお客様がいらっしゃった。


「1人です。それと、探し物をしています」

「探し物ですか?」

「魔女がこちらに迷い込んでいませんか?」

「いや、来てませんね。あ、1人お客様ならいらっしゃいますよ?」

「じゃあ、それ貰っていきます」

「え?!」


ついつい、心の声が漏れてしまった。


「やっぱりここにいた」

「あら、サリンじゃない。こんな所で何してるのかしら?」

「そういうアルティーナこそ、こんな所で何しているの?私を一人ぼっちにして」


この2人は知り合いだったそうだ。という事は、サリンさんが探していたのはアルティーナさんだったのだろう。


「お2人はどういう関係なんですか?」

「私たちは七つの大罪のである七大魔女なのよ」

「そうだったんですね!最近、七大魔女の方々が良く来るんですよ!」

「だって、七大魔女の中でここのカフェが噂になってたからね」


なるほど。それで七大魔女の方々が連続して来てくださったのか。


「アルティーナ。私を一人にした罰として、今日は一緒に寝る事」

「嫌よ。あなたと一緒に寝たら嫉妬心が移るもの」


嫉妬心……?


「うるさい。アルティーナに拒否権は無い。さぁ、行くよ」


そう言ってサリンさんは異次元へのゲートを開いた。


「あなた、今度こそ専属パティシエにしてあげるから、覚悟していなさい」

「お口チャック」

「ん……」


そして2人はゲートの中へと姿を消した。


「あ、ありがとうございました」


なんというか、七大魔女は変わった人が多いのだと思わされる一週間だった。


本日のウィッチカフェはここまで。如何でしたか?

本日は、傲慢の魔女アルティーナさんと、嫉妬の魔女サリンさんが来てくださいました。七つの大罪の魔女さんは変わった人が多かったですね。そして、七つの大罪シリーズはこれにて終了。しかし、いずれまた訪れるかもしれませんね。

さぁ、明日はどんなお客さんが来てくれるのでしょうか?


それでは、いい夢を🌙



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る