エルフ
ここは、町はずれの一角にひっそりとある、一人の魔女が営むカフェ。
『ウィッチカフェ』
一般のお客様には見えないように魔法が掛けられており、店の前に斜めに置かれてある看板を、まっすぐに直すとお店が現れるという仕組みになっている。
ひっそりと営業しているウィッチカフェには、いろいろなお客様が訪れる。
いろいろな種族、動物、時には一般のお客様も。
仕事の合間に来る人や、ちょっとした観光、常連さんになってくださっている方も多い。
そんな方々の、ちょっとした憩いの場なのです。
さぁ、本日はどんなお客様が来てくださるのでしょうか?
カランコロン。
「いらっしゃいませ!」
「二人なんですけど大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ!こちらの席へどうぞ」
本日のお客様は、特徴的な大きな耳を持ち、まるで透明かのような白髪のエルフ様です。
「お水とおしぼり置いておきますね。ご注文が決まりましたら呼んでください」
「わかりました」
エルフ様は、私たち魔女や人間の方からは妖精とも呼ばれている不死の種族です。
そして、私たちで言う妖精族が住む森を守るため、絶大なる魔力を持っているとされています。
「すみません!」
「は~い」
「コーヒーを2つと、日替わりケーキを2つください」
「かしこまりました。コーヒーはホットかアイスどちらにされますか?」
「両方ともアイスで」
「わかりました」
私は、コーヒーとケーキを作るべく、キッチンへと向かった。
本日の日替わりケーキは、取れたてを使ったイチジクケーキ。
酸味が少なく、クセの無いあっさりとした甘さをしていて、優しく口の中に残る美味しさです。
「お待たせしました。コーヒーと本日のケーキになります」
「わぁ、美味しそう!」
エルフ様は意外にも無邪気です。可愛らしいくらいに。
「本当においしかった。サテラさん、また来てもいいですか?」
「もちろんです!いつでもお待ちしています」
「今度は両親も連れてきます」
「はい。お待ちしていますね!」
カランコロン。
「ありがとうございました!」
エルフ様は、その場で姿を消した。
では、本日のウィッチカフェはここまで。如何だったでしょうか?
本日のお客様はエルフ様。明日はどんなお客様が来るでしょうか。
楽しみですね♪
それでは、いい夢を🌙
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