幕間 人物・土地・世界観の紹介
ー人物ー
・湊(みなと)
しずく島に住む少女。靴の製造を生業として日々を送っている。仕事は製造から販売まですべて一人で行っている。
純粋で人を信じやすい性格。もっと言うと騙されやすい。そのせいで傷つくことが多く、癒されたいときに“秘密の浜辺”に行って海を眺めている。
名前の由来は「船が帰る港のように、人のよりどころとなる存在」。
好きな食べ物は魚。
ペン派。
口癖は語尾の「~なぁ」。しずく島の方言。
・凪(なぎ)
わかば島に住む少女。服の製造を生業として日々を送っている。仕事はデザインから製造まで。彼女の造る服は全国的に人気で、多くの島に流通している。そんな彼女を追いかけて弟子入りした従業員も多数。
毎日服の製造や従業員への指導などで忙しく、寝る時間もわずか。そんな日々を過ごすうちに、自分自身の存在意義に疑問を抱きはじめ、抑えきれなくなった気持ちをボトルに詰め込んだ。
名前の由来は「この世界の海が平穏であるように、自身が周りを穏やかにする存在」。
好きな食べ物は特になし。
鉛筆派。
食べ物以外も興味があるものは特にない。
ー世界観ー
ここは海と陸の割合が9:1の世界。
その「1」しかない陸も、いくつかの島となってバラバラに存在している。
海は常に穏やかだが、その広さから航海が難しく、地図はまだ完成されていない。
島々の決め事で、海を荒らしたり汚したりする行為は固く禁じられている。また、島の領土はあるが海の領域は設けていない。「海は誰のものにもならない」というのも、島々の決め事。
ー土地ー
・しずく島
総人口500人の小さな島。自然が豊かで食べ物も絶品。住む人は少ないが昼は観光客でにぎわっている。そのため、島には旅館や食事処や娯楽施設が多い。買い物は島の外へ買いに行ったり輸入品を買ったりすることがほとんどで、島内の生産品はほとんどない。
住人が少ないため、人と人とのつながりが強い。島民は全員の顔と名前を把握している。しずく島の暗黙のルールで、困っている人は総出で助けることになっている。
・わかば島
総人口10万人の大きな島。文学から科学まで、あらゆる分野の研究や開発が進められている、先進的な場所。全国地図もこの島で作られている途中。
先住者はほぼゼロ。優秀な人材や安定した暮らしを求めた人々がこの島へ続々と移住。
島の外からくるのは観光客ではなく無機質な材料やその販売人。完全な実力社会で、島民は昼も夜も休日もなく働いている。
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