第5話
ねぇ、なんで助けてくれなかったの?
「助けられなかったんだ。言い訳かもしれないけど」
ねぇ、どうしてあなただけ生きてるの?
「違う、生きてるのは偶然なだけなんだよ。本当は俺も死んでいたかーーーー
じゃあ
あなたも死ねば?
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最悪の夢だ。シートが汗でびちゃびちゃだった。あまりにも汚いので取り外そうとしたが、
「アレ?体が動かない。というか頭割れそう・・・・。」
そういえば俺今風邪だったんだっけ。ご飯も食べたいがそれどころではない。だがまだ眠いので寝ようとしたが、ちょうどいきなりインターホンが鳴った。
「誰だよこんな時に。なんか頼んだっけ?」
イライラしながらドアを開けると驚きの光景が広がっていた。
「えっ、赤坂さんと・・・・委員長?」
何故か眼前に、あの赤坂と何故か学級委員長さんがいた。そしてこの状況にビックリしたのか、風邪のせいなのか、俺はぶっ倒れた。
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いい匂いがする。なんだろう?でも美味しそうだ。目を開けると赤坂がキッチンで何か作っているのが見えた。委員長は帰ったらしい。
「何やってるの?」
「見ての通り、お粥を作ってるのだけれど。」
「えっ、でも周りが綺麗になってるんだけど
?」
「それも汚かったから掃除したわ。なんでこんなに汚いのかしら?おまけにゴミのほとんどがインスタント食品だったわ。」
「いや・・・・、それは事情があって」
「まあ、何でもいいけれど。もう作り終わるから帰るわね。」
「あ、ありがとう。普通に助かる。」
空いた間が気まずい。しばらくすると赤坂の方が口を開いた。
「そういえばさっき倒れたかのように寝てたけれど、大丈夫なの?」
「いや、急に眠気みたいなものが襲ってきてな・・・・。」
「そう、大丈夫ならいいのだけれど。そういえば、昨日借りた傘返すわね。」
「ああ別に捨ててもよかったのに。ありがとう。」
そういうと赤坂は嬉しそうに帰る準備をし始めた。
「別に大したことないわ。じゃあさようなら。」
「おう、気をつけて帰れよ。」
そうして赤坂は帰った。というか、
「家隣やん。」
思わず関西弁に。赤坂はさも当然のように
「アレ?教えていなかった?私、ここに住んでるの。これからご近所さんとしてもよろしく。」
マジかよ。衝撃でまたぶっ倒れそうになった。というか俺カッコよく傘貸したのに家近いじゃねえか。
恥ずかしすぎる。
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