第3話

トラブルがあったりして、濃い1日を過ごした。

そんな時、こんな噂が耳に入った。


「シベット山脈を超えた先の村に、伝説の職人【バクス】がいるらしい」


俺は、これを聞いて思った「会いたい!」

あり得ないぐらいの気持ちが誕生した瞬間であった。


シベット山脈は、世界三峰とも呼ばれる偉大なる山。

山頂には、スノードラゴンという数少ない竜種も生息しているという…


シベット山脈を越えるには、通行手形が必要だそれを手に入れるためには認可を受けなければならない。

認可を受けるために役場へと向かった。


「すみません、シベット通行手形の認可が欲しいんですけど…もらえますか?」

俺は、役場のオネーサンに聞いてみた。


「えっ、…シベット山脈を越えるんですか?危険ですよ…」


「そっ!変えた先にいる玄人に会いに行きたいんだ!」

陽気な雰囲気で聞いてみたが、オネーサンの顔は青ざめたままだ。


「何人もの旅人がシベット山脈で、行方不明になっているんですよ。それでも行くんですか…?」

とっても不安そうだ。


「それでも俺は、行きます!(スローライフのために…ヒヒッ笑)」

内心は隠しとき、全力で言った。


俺の心が通じたのかオネーサンは手形を渡してきた。

ここから俺のシベット大冒険がはじまる!



9月10日

秋の始まりの中

俺は、玄人さんを目指して歩き出した心の中はワクワクと不安で入り乱れている。だかワクワク感のほうが大きいだろう。

運び人を雇いシベット山脈、麓の街【クミラス】を目指した。

クミラスは、シベット山脈を越える人たちのスタートとも言える、大都市である。

色々な人種が暮らしている。

そんなこんな話していると目の前に、リーフタイガーが現れた。


(俺って神に与えられたスキル持ってるけど対抗できなくね……)


「ウォォおおおおおおおおヤバイバイ」

俺の叫び声が大草原に、広がってゆく。(今考えるとハズカシイ)


すると運び人のオッチャンが、一言。

「俺、使えるスキルねぇから(ドヤ…)ヨロ…」

何かスキルでも持ってるのかと思った俺に、この一言は効いた…


そして俺も一言。

「俺も、使えるスキルねぇから(ドヤ…)」


お互いに顔を見合わせたときの青ざめた顔は、一生忘れないだろう。


「お前も、使えるスキルねぇのかよ!!!使えないスキルは?」

オッチャンが聞いてきた。


「俺のスキルは、【ダンジョン作成】だ!」

すると耳元でやけに聞き覚えのある声がした。


「お久しぶりでございます。ご主人様、ナビでございます。」


「あれっ?なんで出てきてんの?呼んでねぇよ笑、あと少し喋り方変わった?」


「なにを仰っているのですか?先程、ダンジョン作成と叫んだではありませんか。喋り方は、流行に乗らせていただく【執事スタイル】です。」


「あー…確かにさっき叫んだわ…今この状況を、打開する方法ないかな?」


「でしたら、ダンジョン作成機能の一つである魔物呼び出しを使ってみては?戦えるかもしれませんねぇ。」

少しオネエっぽくなっている。


「オッケー!やってみる。…ゴブリン召喚!」

「早速だか、戦ってくれゴブリン!」


「ヴァァ!」ゴブリンは奇声を上げて戦い出した、まだ俺のレベルが低いから意思疎通はままならないが…


リーフタイガーは、ゴブリンの圧力に負けて逃げ出した。

(このスキルなかなか使えるな…)


オッチャンはどうやら少し腰を抜かしたようだったが、すぐに平常に戻った。

「にいちゃんさっきは、使えないスキルとか言ってたけどめちゃくちゃ使えるじゃないか。」


「俺も、今初めて使ったんでビックリっす。」

俺自身もめちゃくちゃ驚いた。ナビがまた話す。


「お疲れ様でした!とても良い戦いっぷりでした、建築家としての経験値300手に入れましたよホホホ。」 

やっぱりオネエっぽい…笑


そして進んでいくと、クミラスに入る為の大きなゲートがあった、どうやら此処ではチェックが行われるらしい…


つづく

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俺のスキルは【ダンジョン作成】めざすぜ一流ダンジョン建築士&スローライフ いわいわ @rin815

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