『おっさんJK』に込めた思い

 何度も言うが、「書籍化の打診がない」ので、厳密にはプロではない。今はまだ。

 しかし、この経験は書籍化という目標を蘇らせてくれた。


 それを踏まえて、前回話した「重圧」とはどのようなものか説明を。


【「次は書籍化できる作品を」と、作品を書く前から身構えちゃう】

 これが、重圧の正体だった。


 ちょいと今これと向き合っていて、しんどい。



 話は変わって。

 もし、「誰にも読まれない!」と嘆いているなら、戦略を変えてみてはいかがだろうか。


 ・コンテストのだいぶ前から完結した作品であっても、受賞はできる。


 ・ニッチなジャンルは狙い目。


 以下の二点は強く主張したい。



 オレだって、元々はラノベ書き志望者だ。

 しかし、求められているのは「大衆娯楽」かもしれん、と思っている。


 実際、書いていて面白いジャンルだった。


 あの作品はとにかく、「日常を切り取ること」に主眼をおいていた。


 俺は最近の「グルメブーム」に対して疑問があった。


 いくら美味しいものでも、「食べる相手によって味が変わるよな」と。


 ツイッターでも

「嫌いな金持ちと食う高級寿司より、カレシとコンビニの肉まんを分け合う方が数倍ウマい」

 ってコメントが上がるくらいだ。


 人間関係は舌をも左右するいい例だ。


「飯って何を食うかじゃなくて、『誰と食うか』もあるよな」

 と思えるのだ。


 ただ、それを主張するには、何も起きないほうがいいと直感で思った。

「変にシナリオに組み込むと、説教臭くなる!」

 と本能的に感じたのだ。

 色々映画を見てきたからかなーと。



 何も起きないからこそ、おっさんとJKが語り合うという異様な光景がクローズアップされて、ドラマを生み出せたんかなと。


「とにかく二人の関係性を壊さない」

 をルールに、二人以外に恋愛させないことを徹底した。


 いわゆる「純愛」だ。

 オレは以前から、小説講座の講師の一人である編集長から、


「ラブコメハーレムものより純愛の方が向いているから、その路線でいけ」


 と常々言われていたので、そのスタイルを守り通した。


 今回、それがうまい具合にハマッたんやろうなと自己分析している。


『おっさんJK路地裏』は、一番楽しんで書いたけど、一番身を削りながら書いたとも言える。

 


「この二人との関係がステキと、いかに思ってもらうか」

 にクローズアップをして、なるべく他の人物の登場を控えた。

 登場させるにしても、意味をもたせた。


「ニッチジャンルは狙い目」

 というのは、先述したので割愛する。

 大衆娯楽とか。

 

 SFやミステリも、「キャラのドラマ」に着目した作品なら通りそう。

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