奨励賞を受賞してみて、思ったこと
書籍化は逃したものの、賞はやっぱりうれしい。
でも、狙って獲れたものではない。
一度、当時を振り返ろうと思う。
実は、狙っている部分もある。
あの作品のカテゴリは、元々【ライト文芸】だった。
だが、【大衆娯楽】に移した。
個人的に
「アルファポリスで【カテゴリ:大衆娯楽】は狙い目」
とは、分かっていたのだ。
ライバルがいないから。
いても、短編ばかりだから。
オレが個人的に好きな作品を書く作家さんがいて、
「うん、ライバルはこの人と『居酒屋ぼったくり』やな」
と、連載当初は思った。
なので、試しにカテゴリを変えてみた。
恐ろしいことに、これが見事的中。
完結した当時、「日間1位」まで取ってしまう。
見たこともないインセンティブをいただいて、自分でも怖かったのを覚えている。
不思議に思うこともあった。
賞自体は、「作品完結から半年後」に開催されたのだ。
それでも、賞を獲得できたことである。
オレは、「どうせ無理やろ」と思い、エントリーだけしていた。
いわゆる、「賑やかし枠」である。
アルファポリスのスケジュールを把握していれば、もっと対策できたかもしれない。
後悔しながら、結果を待つ。
そしたら……ねえ。
自分が一番、驚いていた。
「根強いファンがいてくれたんやな」
と、感謝しかなかった。
ただ、今も怖い。
「アオイホノオ」というドラマで、主人公が少年誌で受賞した。
なのに、本人はちっとも喜んでいない。
そこに庵野秀明が来て、
「怖いだろ? それがプロになるって責任なんだよ」
という。
今のオレが、まさにこの状態なのだ。
まだプロになったワケではないのに、重圧がすごい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます