第6話

私はその日、あいつの元へひまわりを持っていった。

同類の生首を見てもあいつは微笑んでいた。私はどうにかしてあいつの表情を変えたいと思っていたのだが、生首を見てもあいつは自分の最期を想像しなかった。それくらいあの子を好きで、愛しているんだろう。私はムキになって服を脱いだ。そこの道は閑散としているが、人が通らないわけではない。周りに見られて変に思われるかもしれない、でもあいつのいつもと違う顔を見たい。恥ずかしくて顔から火が出そうだったが、微笑み以外の表情が見られるならなんでもいいと思った。


私の裸体はあまりよい物ではなかったが。

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