第3話
今思うと、ひまわりは私を見る時いつも微笑んでいたような気がする。あいつはそれから一週間に一回、私のことを見てくれるようになった。太陽が出ていてもお構いなく私を見るから、どこか申し訳ない。少し悲しげな目をして、口角は上げて。そよっと笑うことも何度かはあった。私は自分のことを話すが、あいつは話さない。ただ何も言わず、私の話を聞いて笑ったり、哀れんだりするだけだった。だから私はひまわりのことをまだ、よく知らない。
あいつにもっと見てもらうため、いろいろな場所で撮った風景の写真を見せるようになった。
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