第2話
初めて目があった時は、ただ単純に「こわい」と思った。鳥よけの目玉と目があったような。私の背筋を寒気が駆け抜けた。その熱い目線はあの子だけのものだろう。なぜ私を見るのだ。恐怖に押されて、こんなことまで考えてしまった。しかし反面、嬉しいとも感じていた。やっと私を見てくれた。私の話ではなく、私自身を。思わず赤面した。ここから言えるように、私はやはりひまわりに恋をしていたんだろう。私だけを見て欲しいと思っていたのだ。
ひまわりは何も言わず、ただ微笑んでいた。
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