おっぱい品評
ムラクモ・スミレ(フォトンうさぎ 様 in 危険な淫魔はいらないって言ってただろ? なら俺が彼女達を幸せな嫁にするから ~【甘々でれでれに恋しちゃう淫魔達】の魅了パーティでダンジョン攻略【略】)
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サイズ:推定Gcup、バストは95cm
特徴:やせ型で、身長150cm。いわゆる「トランジスタグラマー」。黒髪、ツーサイドアップ。いわゆるサキュバスで、頭部にヤギのような角があり、またコウモリ状の翼や先端がハート型の尻尾を有する。
スミレ色の和装ゴス服を着ている。
***
しばらく休暇を取っていたのだが、久方ぶりの依頼のために異世界に転移している。
依頼内容が詳細に書かれた依頼書と、道行く人々の顔を照らし合わせ、ついでに準備運動としてカップサイズ当ての練習もしながら、私はある街を歩いていた。
見た感じ、一般的な“人間”……は元より、明らかに人間とはかけ離れた外見の者も見受けられる。いわゆる魔族と呼んだところか。見た限りだと、人間との仲は良好そうだ。
さて、肝心の品評だが、2次元キャラでいくらか練習済みだ。専用のアプリやソフトを用意し、カップサイズとバストを正確に当てる練習もしてきている。
ブランクは長かったが、だからといって何もしていないわけじゃない。依頼への備えはしているさ。
と、依頼書に書かれているであろう人物を見つけた。……ほほう、デカいな。背丈の割に大きいから、元々デカいのがさらに大きく見える。おおかた、トランジスタグラマーなのだろう。
気を取り直して、依頼書との照合開始だ。いわゆる“サキュバス”とされる外見的特徴である、角、翼、尻尾。形状も依頼書通り。黒髪で、顔は真紅とスミレ色の瞳。服もまた、スミレ色だ。和風だが、ゴシック的要素も混ざっているな。
さらには帯刀もしている。首狩り姫との噂があるようだ、私自身の首にも気を付けねばな。いつものことだ、物理的に首が飛びかねない。
ともあれ、ここまで特徴が一致している以上、本人と見て間違いないだろう。後をつけつつ、先ほど目に焼き付けたおっぱいの品評を始めるとしようか。
私は気配を消し、彼女が立ち止まるまで待った。
~~~
しばらく歩いていると、ある建物に入った。なるほど、「ギルド」か。
あまりこの世界と関わりの無い私が入っても、怪しまれるか声をかけられるか。面倒を避けるため、外から胸を観察することにする。
幸いなことに、建物の外からでもおっぱいがよく見えた。これほどの隙を、逃しはしない。
いよいよ品評開始だ。カップサイズとバストだが……ふむふむ、たぶんGだな。小柄ゆえにHにも見えたが、そこまでのサイズかどうかはあいまいだ。ここは直感を信じて、Gとしよう。
そして、バストは90cmを超えている。かと言って100cm級でもない。間を取って……ズバリ95cm。これでGcupとは思えんが、直感は信じるものだ。
しかしこれほどの大きさともなれば、正面から見れば見事な谷間が見えるのは当然だろうな。和装にも見えるが、ゴシックドレスの影響でそこまで取り合わせが悪いとも見えない。むしろ見事なものだ。
「ふむ……実に素晴らしいものを見せてもらった」
私はレポートをまとめ……ふと、視線を感じて振り向いた。
「もしもし」
「何でしょうかな。今私は、おっぱいに関する文章をまとめている真っ最中。少し待っていただいても?」
「よろしいですわ」
いいのか。ここは強引に止められるところだと思ったが……とにかく、まずはレポートを仕上げよう。
それから5分後、ひと段落したところで話を続けた。
「さて、何でしょうかなお嬢さん」
「貴方、先ほどからわたくしの胸をチラチラと見ていらっしゃいましたが、何かご用でしょうか?」
「もちろんです。私は貴女のおっぱいに惹かれたのですから」
周囲から冷ややかな視線を浴びるが、そんなものは慣れっこである。
肝心なのは、今目の前にいる品評対象の女性だ。
「そうでしたか。しかし、盗み見とは感心しませんね」
「生憎と、頼み込んで見せていただいた事例が乏しいもので」
「なるほど。それはそれは」
目の前にいる女性の笑顔が、恐ろしさを帯び始める。
「わたくし、巷では『首狩り姫』と呼ばれておりますの。呼ばれた当人としてはいささか不名誉なあだ名ですが……その由来、ご存知かしら」
私は恐怖のあまり、首をコクコクとうなずかせる。
「そうですか。では、この後どうなるか……お分かりですね?」
女性が言い切るのを待たず、私は逃げようとして――首に
思考が回らなくなり、意識が遠のく。
「とは申したものの……人の首は、あまり好みではないのですが」
などという声を最後に、私の意識は途絶した。
***
「ここは?」
目を覚ますと、石造りの建物に閉じ込められていた。この格子……牢獄か。
「やっとお目覚めか。まったく、あの『首狩り姫』の胸を覗き見るたあ命知らずな」
「生憎と、仕事なんでな」
「どんな仕事だよ」
「おっぱいを見る仕事だ。それはさておき、私はどうして首を落とされなかったのだろうか」
話ながら、私は首を何度も触っていた。右側に鈍痛がジクジクと響くものの、ちゃんと頭と胴体は繋がっている。
「簡単だ。あの『首狩り姫』、人間の首は狩らねえんだとよ」
「なるほどな。チラリと聞こえたと思ったら」
「そんなことより、どんな仕事やってんのか聞かせろよ、なあ。こちとらずっと平和で、退屈してたんだよ」
「いいことじゃあないか。とはいえ、頼まれたのなら仕方ない。守秘義務に反さない程度に話すとしようか」
話しながら、私は再びの休息を得られたと心の中で確信した。
次の品評がいつになるかは分からんが、せいぜい休ませてもらうとするか。
「いいか。まずはな、おっぱいを見ることから始めるんだ――」
思わぬ話し相手が出来たからな。フフフ。
おっぱい品評 有原ハリアー @BlackKnight
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