エルスト・ターナー(美風慶伍 様 in 旋風のルスト 逆境少女の傭兵ライフと、無頼英傑たちの西方国境戦記)

サイズ:B79 W55 H81(普段は非公開)


特徴:身長156cm……と公称しているが、実際は1cmサバを読んでいるため155cm。色白白人系で銀髪碧眼、髪はミドルヘア。ちなみに顔文字は「੬ჴ ƠωƠჴჱ」。


     ***


 今回は依頼により異世界に転移している。

 北の大地でぶった切られた傷も快癒し、再び品評が出来る体になったからだ。


 見たところ、今までに行ったことがない世界と思われる。今いるのは市場で、それ自体は何度も見たことがあるものの、雰囲気が微妙に違っていた。

 世界ごとに、市場や街の集まりにクセがある……と言えば分かるだろうか?


 ともあれ、その話は些事さじだ。

 今は依頼書に書かれている人物を探している。ビッシリ書かれている上に顔写真つきなのでかなり分かりやすいのだが、私が見つけなければ無意味に終わる。


 だが、さして問題なかった。

 元々特定の人物を探すのには長けていたこともあって、わずか10分で探し当てられたのである。


 銀髪碧眼、ミドルヘア。依頼書にある特徴にも、顔写真にもピッタリである。


 ならば話は簡単だ。彼女を追跡し、品評を行う。

 私は気配を消すと、彼女のおっぱい目掛けて後をつけた。


     ~~~


 小休止だろうか、しばらく立ち止まっている様子だ。

 もちろん私はその隙を逃さず、おっぱいを見る。


 服装の影響で見づらいが、どうやらC~Dカップ、多くてもEカップか。ウエストが細く、アンダーバストも似たような感じだ。


 そしてヒップも細い。うーむ、スレンダーなのになかなかの体型とはな。やはりウエストが細いのは正義だ。

 もう少し身長があれば、地球でモデルをやっても通じるだろう。顔も美人だからな。


「うーん、スレンダー美人」

「は?」


 しまった。つい言葉が出てしまった。

 女性は怪訝な顔をしながら、私に近づいてくる。


「あなた、何をしていたのでしょうか?」

「おっぱいを眺めていたのですな」


 あ、いかん。ついつい、正直過ぎる答えをしてしまった。

 見る見るうちに、顔が真っ赤に染まる。


「ハレンチな!」

「ひえっ」


 何やらハンマーらしきものを取り出す女性。あ、これアカンやつだ。


「精術駆動、巨人鎚!」


 見た目には変化が起きていない。

 だがそのハンマーを、間髪入れずに私目掛けて叩きつけてきた。


「え」


 呟く間もなく、私は肉塊となり果てた。え、あれ、ただのハンマーじゃないよね? 普通あの大きさだったら骨が砕けるとかだけど、原型はとどめるよね? 何、アレ……全身消し飛んだんですけど。

 仕方がないので、思念で呟くとしよう。




 ……うーん、こうしてお仕置きされるのはもしかして運命なのだろうか。

 無念、スレンダーおっぱい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る