ディアナ(永井ゆるり子 様 in ジーク・ヒャッハー)

サイズ:Fcup


特徴:身長148cm。髪と目が茶色で、犬耳を持つ獣人族の女性。小柄なので、相対的におっぱいがかなり目立つ。槍の使い手。


     ***


 またまた、異世界の街である。

 転移した理由は例によって品評依頼だが、説明を聞くよりも先に報酬を前金で受け取ってしまったので、反故ほごにするワケにもいかずに実行した。

 趣味と実益を兼ねるおっぱい品評だが、依頼とあってはこちらからふいにするワケにはいかないのである。


 このような経緯により、私は名も知らぬ異世界の街に向かっていた。

 幸い顔写真を渡されているので、ターゲットの判別は容易だ。

 何より、頭部から生えている犬耳。私のいる世界には見ない、獣人という種族だろう……おや、あっさり発見できた。


 正面から通り過ぎる彼女の胸を、一瞬見る。脳裏に焼き付けるには一瞬で十分だ。

 ふむふむ、なるほど……かなりのおっぱい。Gcupか……いや、背丈が低いからそう見えるのだろう。ここは一段階下げて、Fcupと予想する。


 とはいえ、これはあくまでも簡易的なスキャン。本格的な品評には、もっとじっくり眺めなくては。

 私は静かに、追跡を始めた。


 追跡すること10分程度。

 服飾店に入ったのを見て、私は好機と判断する。後をつけ、同じ店に入る。

 どう見ても女性向けの服ばかりだが、別に構わない。「恋人にプレゼントするものを選んでいる」という言い訳で十分だ。


 しかし……あの推定Fcupのおっぱい。やはり背丈の小ささゆえか、実際のあたいより大きく見える。

 服の上から、「ドドーン!」と太鼓の音が響きそうなくらい大きい。うーむ、背丈とのギャップトランジスタグラマー……恐るべし。


 とはいえ、あくまで見るだけだ。あのレベルの女性であれば、男が放ってはおかないだろう。

 それに触るのは、相手の許可が無い限り御法度である。私は自他共に認める変態だが、それでも超えてはならない一線はあるのだ。まぁ、揉みたいかどうかと言われれば、私は即座に「揉みたい!」と答えるだろうが。


 ともあれ、これで十分だろう。

 あとはデータをまとめた後、報告すれば依頼は完りょ――


「もしもし、そこのあなた」


 メイドか。褐色の肌、銀髪に赤い瞳、そして長く尖った耳……見慣れない姿。しかし、胸は平凡だ。


「はい……ふむふむ、先程の方と違って、貴女は並のおっぱいですな」

「……何ですって?」


 どうやら逆鱗だったようだ。

 携えていた戦槌ウォーハンマーを、一瞬で振りかぶる。


「無礼者!!」

「ごべらっしゃあああああああああああ!?」


 素っ頓狂な声を上げて、私は空高く打ち上げられた。


「今回は、いけると思ったのに……。無念……」




 空気が通り抜ける感覚を全身で感じながら、私は意識を失ったのであった。

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