Tange-Hysteresis(タンジェ・ヒステリシス。わけ わかめ 様)

サイズ:推測D〜E


概要:黒髪に赤メッシュの瞳。タレ目気味。怠惰かつ快楽を求める、刹那主義。


     ***


 また同じ組織からの品評依頼である。これで3回目だ。

 いや、依頼自体は歓迎している。報酬もかなりはずんでくれているので、当分遊んで……否、活動資金として有効活用しよう。

 しかし、どうにも組織からの依頼では、退廃的な街に向かうことになっているが……偶然か?


 そうこうしていると、写真とよく似た女性を見つけた。手には酒瓶。

 間違いない、事前に提供してもらった特徴と一致している。


 それにしても、全く酔っている様子がない。酒豪なのか、これから飲むのか?

 しばらく追跡を続けていると、自宅と思しき場所に入った。


 ザルな防犯意識だ。わざわざピッキングせずとも、簡単に入れてしまった。

 距離にしてわずか数メートル。さて、そのおっぱい、じっくり見せてもらおう。


 ふむふむ。またもDcup相当と見た。

 やはり服の上からどうにかふくらみが見える。そして谷間も一応ある。


 胸以外の体型を見ると、まあ上等な部類と言えよう。顔も美人だ。

 とはいえ、体の輪郭を見ると、おっぱい含めて体型は可もなく不可もなし……と言ったところだ。揉み心地は分からんが、バレてしまうのは心外。


 中の上だな、という結論を出したところで、私は部屋を静かに去ろうとして……固まる。

 文字通り固まってしまい、動けないのだ。指先一つも動かせず、まばたき一回も、出来ない。


 何だ、これは……そう心の中で思った途端、悪魔のささやきが聞こえてきた。


「み、い、つ、け、た❤」


 まさか、バレていたのか!? そういえば、鍵がかかっていなかった。あれは私を部屋に呼ぶ、罠だったとでもいうのか!?


「貴方ねー? 私をつけてた、ヘンタイさんは」


 否定しようとしても、「おっぱい」と呟こうとしても、口が動かない。

 私は彫刻のごとく固まったまま、女性に引きずられる。


「ちょうど退屈してたんだー。いっぱい楽しませて?❤」


 目の前で服を脱ぎだす女性。

 私は何をされるか、本能で悟った。




 ……結果、逃げることも叶わず、何が起きたかも分かっていなかった。

 すっごい、気持ち良かったことだけは分かっていたが。

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