第930話 指導者は種を蒔く

「イエスは種まき人でしょ?」

  「そうね」

「葡萄は種が多いからね」

  「シダ類の例えもあるし」

「しだ?」


・・・

まず、「種を蒔く人」を洒落で表現してみよう。


→ 「seed・者」



【seed】シード

原義:種を蒔く

1.種、趣旨、希望の可能性。

 (豊穣などの象徴)

2.(比喩的に)根源。

3.白子、子孫。

4.(スポーツ)チームなどをシードする。



イエスは「根源の指導者」と理解出来る。


頓知のようなヒントだが、日本語にはそれが多い。


また、「羊歯(しだ)」という植物は意味が深いようだ。


「有精世代」と「無性世代」がある。



【羊歯植物】シダショクブツ

苔(こけ)植物と裸子植物との中間に位置し、胞子で繁殖する植物。

無性世代(胞子体)は葉・茎・根の区別があり、大木となる木生シダもある。体中に維管束がある。葉は多くは羽状に分裂、裏面に胞子嚢を生じ、その中から散布された胞子は、発芽すると、前葉体と呼ばれるずっと小型の有性世代(配偶体)となる。この上に生じた卵子と精子が受精し、再び無性世代を生ずる。シルル紀以後の古生代の地層からも多くの化石羊歯植物が見出されている。シダ類のほか、マツバラン類・イワヒバ類・トクサ類を含む。



イエスは、天上の無性世代と地上の有性世代(配偶体)を経験した指導者(種まき人)だった。


羊歯とイエスが合致するのは、偶然じゃないようだ。


聖句には「子羊」であるイエスの歯は乳によって「シロい」と書かれている。


漢字のヒント→ 「羊歯」


羊歯が胞子を撒くから、洒落が成立する。


→ 「奉仕」を撒く



イスラエルの父祖ヤコブは、イエスに関する予言を残している。



創世記49章

9 ユダは、ししの子。わが子よ、あなたは獲物をもって上って来る。彼は雄じしのようにうずくまり、雌じしのように身を伏せる。だれがこれを起すことができよう。

10 つえはユダを離れず、立法者のつえはその足の間を離れることなく、シロの来る時までに及ぶであろう。もろもろの民は彼に従う。

11 彼はそのろばの子をぶどうの木につなぎ、その雌ろばの子を良きぶどうの木につなぐ。彼はその衣服をぶどう酒で洗い、その着物をぶどうの汁で洗うであろう。

12 その目はぶどう酒によって赤く、その歯は乳によって白い。



イエスに関するキーワードが多く含まれている。


11節のロバの子への言及は、エルサレムで行った「勝利の入場」で成就した。


他の部分も実現している。


1.羊飼いの杖は立法者の杖

2.権威はイエスからシロへ

3.御子はユダ族の獅子

4.ぶどう酒とぶどう汁の主

5.目が赤い

6.歯が白い(乳により)



「一枚目」は「ぶどうの汁(ジュース)」に関係するが、墓の前に出現した「二枚目」は、「ぶどう酒」を振る舞っている。


→ 酔いの時代→ 宵の時代


酔いの時代の主は、「目が赤く」なっている。


ここに「赤い龍」が暗示されているかに思える。


「シロの歯」に「シロの派」を重ねているようなので、今の時代こそ、「ホワイトハット」の活躍する「終わりの日」である事が理解出来る。



シロに拘るこの派だからこそ、民衆に「奉仕」を撒くのだろう。(それは幸福の配布)


『指導者は種を蒔く』とはいえ、


心配のタネを撒き散らした赤い目の主の時代がやっと終わり、奉仕の時代がやって来る。


実に有り難い。


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