第918話 逃げの意識はネガティブ意識

「引っ込み思案って言うよね」

  「うん、メカに弱いとか」

「だから助け合いの社会か」

  「逃げる必要はないね」

「すると『逃げ』という言葉は?」

  「『二ゲイト』!」

「あー!」


・・・


【negate】ニゲイト

1.…を無効にする、取り消す。

2.…の存在を否定する。


日本でもこう使う。


→ 「逃げ」を打つ



【逃げを打つ】ニゲヲウツ

逃げ支度をする、責任などを逃れようとして、予め手立てをしておく。

(逃げを張る)




 ■鬼への「逃げ」は逆効果


サタンの性格を知っているだろう。


「ヨブの信仰」を試そうとした。


それは普段のヨブが「逃げ」の態度を示していたからだ。



ヨブ記 1 章

ウヅの地にヨブという名の人があった。そのひととなりは全く、かつ正しく、神を恐れ、悪に遠ざかった。

2 彼に男の子七人と女の子三人があり、

3 その家畜は羊七千頭、らくだ三千頭、牛五百くびき、雌ろば五百頭で、しもべも非常に多く、この人は東の人々のうちで最も大いなる者であった。

4 そのむすこたちは、めいめい自分の日に、自分の家でふるまいを設け、その三人の姉妹をも招いて一緒に食い飲みするのを常とした。

5 そのふるまいの日がひとめぐり終るごとに、ヨブは彼らを呼び寄せて聖別し、朝早く起きて、彼らすべての数にしたがって燔祭をささげた。これはヨブが「わたしのむすこたちは、ことによったら罪を犯し、その心に神をのろったかもしれない」と思ったからである。ヨブはいつも、このように行った。




ヨブの習慣は「取り越し苦労」とも言うが、

ある種の「逃げ」でもあった。


日本では、こんな語彙がある。


「予防安全」


実際これは、「ヨブ」が行っていた「取り越し苦労」と言葉の一部が重なっている。


→ ヨブ・オ・安全


人間の脳には、「心配すればそれを引き寄せる」という法則がある。


その教訓が、イエスの言葉にある。



マタイ6章

24 だれも、ふたりの主人に兼ね仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛し、あるいは、一方に親しんで他方をうとんじるからである。あなたがたは、神と富とに兼ね仕えることはできない。

25 それだから、あなたがたに言っておく。何を食べようか、何を飲もうかと、自分の命のことで思いわずらい、何を着ようかと自分のからだのことで思いわずらうな。命は食物にまさり、からだは着物にまさるではないか。

26 空の鳥を見るがよい。まくことも、刈ることもせず、倉に取りいれることもしない。それだのに、あなたがたの天の父は彼らを養っていて下さる。あなたがたは彼らよりも、はるかにすぐれた者ではないか。

27 あなたがたのうち、だれが思いわずらったからとて、自分の寿命をわずかでも延ばすことができようか。

28 また、なぜ、着物のことで思いわずらうのか。野の花がどうして育っているか、考えて見るがよい。働きもせず、紡ぎもしない。

29 しかし、あなたがたに言うが、栄華をきわめた時のソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。

30 きょうは生えていて、あすは炉に投げ入れられる野の草でさえ、神はこのように装って下さるのなら、あなたがたに、それ以上よくしてくださらないはずがあろうか。ああ、信仰の薄い者たちよ。

31 だから、何を食べようか、何を飲もうか、あるいは何を着ようかと言って思いわずらうな。

32 これらのものはみな、異邦人が切に求めているものである。あなたがたの天の父は、これらのものが、ことごとくあなたがたに必要であることをご存じである。

33 まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう。

34 だから、あすのことを思いわずらうな。あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。




生じてもいない問題を想定し、あれこれ悩むのは「取り越し苦労」である。


先人は、「根が暗い」と表現したようだ。(推理)


→ nega・暗い



【negative】ネガティブ

原義:否定(neg)的な(ative)

1.効果が否定的な、害のある、よくない(人・言動が)消極的な、引っ込み思案の、後ろ向きの、(期待に)反する。

2.(言葉言動が)否定の、打ち消しの。

3.不賛成の、拒否的な、禁止の。

4.陰性の。



「nega」=「暗い」


こんな示唆もある。


「音が」=「暗い」


これは明らかに「ネガティブ」への言及だ。


教訓:

「音が」「暗い」と「クライシス」を招く。


暗い意識に感応し、鬼が寄って来る。



【crisis】クライシス

原義:決定的なもの→将来を左右する分岐点。

1.危機、重大な局面、難局。

2.人生運命などの分かれ目。

岐路、転換期、山場。



だから、未来は明るく描けばいい。


それは、「ジョセフ・マーフィー理論」としても周知。

(ウェブ検索で出る)


脳が発する暗い波動に、サタンの輩(鬼)は敏感である。


取り越し苦労を常とすれば、災難の「口実」にされてしまうだろう。


見極めが必要だが、ヨブのような「逃げの意識」は「ネガティブ」意識となる。


いち早く頭から追い出そう。


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