第917話 抜け落ちている「岩」

「日本語はヘブライ語でしょ?」

  「下積みの部分はそうだね」

「でも現代ヘブライ語と違うって」

  「誰が言うの?」

「すごく詳しい人」

  「現代ヘブライ語は復活版だからね」

「それで同じじゃないの?」


・・・

そのようである。


現代ヘブライ語は、ベン・イェフダーの苦労の賜だ。



◉本の紹介

『ヘブライ語の父ベン・イェフダー』(ロバート・セントジョン)の感想(3レビュー) - ブクログ https://booklog.jp/item/1/4895861430


資料より:読書感想の一部

そもそもベン・イェフダーは言語学者ですらない。 当時のロシア帝国領リトアニアから医者を志してパリで学び、そこでジャーナリストとして活動を始め、 ユダヤ国家建設という理想を実現するため、エルサレムに渡った。 もちろん、ヘブライ語を復活させてユダヤ民族結集の軸とする構想は初めからあった。 でもヘブライ語の復興が最大の目的ではなく、全てはイスラエルでユダヤ国家を作るために、彼は行動した。 つまり、彼は一人のシオニストだったのだ。


(引用感謝)


シオニストは、カザールの民である。つまり、「岩」の民ではない。


聖書は、彼らの背後にいる神が「赤い龍」だと教えている。




黙示録12章

3 また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、大きな、赤い龍がいた。それに七つの頭と十の角とがあり、その頭に七つの冠をかぶっていた。

4 その尾は天の星の三分の一を掃き寄せ、それらを地に投げ落した。龍は子を産もうとしている女の前に立ち、生れたなら、その子を食い尽そうとかまえていた。

5 女は男の子を産んだが、彼は鉄のつえをもってすべての国民を治めるべき者である。この子は、神のみもとに、その御座のところに、引き上げられた。

6 女は荒野へ逃げて行った。そこには、彼女が千二百六十日のあいだ養われるように、神の用意された場所があった。

7 さて、天では戦いが起った。ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。龍もその使たちも応戦したが、

8 勝てなかった。そして、もはや天には彼らのおる所がなくなった。

9 この巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは、地に投げ落され、その使たちも、もろともに投げ落された。

10 その時わたしは、大きな声が天でこう言うのを聞いた、「今や、われらの神の救と力と国と、神のキリストの権威とは、現れた。われらの兄弟らを訴える者、夜昼われらの神のみまえで彼らを訴える者は、投げ落された。

11 兄弟たちは、小羊の血と彼らのあかしの言葉とによって、彼にうち勝ち、死に至るまでもそのいのちを惜しまなかった。

12 それゆえに、天とその中に住む者たちよ、大いに喜べ。しかし、地と海よ、おまえたちはわざわいである。悪魔が、自分の時が短いのを知り、激しい怒りをもって、おまえたちのところに下ってきたからである」。

13 龍は、自分が地上に投げ落されたと知ると、男子を産んだ女を追いかけた。

14 しかし、女は自分の場所である荒野に飛んで行くために、大きなわしの二つの翼を与えられた。そしてそこでへびからのがれて、一年、二年、また、半年の間、養われることになっていた。

15 へびは女の後に水を川のように、口から吐き出して、女をおし流そうとした。

16 しかし、地は女を助けた。すなわち、地はその口を開いて、龍が口から吐き出した川を飲みほした。

17 龍は、女に対して怒りを発し、女の残りの子ら、すなわち、神の戒めを守り、イエスのあかしを持っている者たちに対して、戦いをいどむために、出て行った。

[18] そして、海の砂の上に立った。



龍の立場は「海の砂の民」(異邦人)だった。


選民は「地」と呼ばれ、イスラエルの指導者たちは、彼らを次のように呼んでいた。


◉アム・ハア=レツとは? 意味や使い方 - コトバンク https://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%A2%3D%E3%83%AC%E3%83%84-27371


※ 「地の民」の意味。



しかし、イザヤ書の中にこんな記述がある。



イザヤ10章(海の砂のイスラエル)

20 その日にはイスラエルの残りの者と、ヤコブの家の生き残った者とは、もはや自分たちを撃った者にたよらず、真心をもってイスラエルの聖者、主にたより、

21 残りの者、すなわちヤコブの残りの者は大能の神に帰る。

22 あなたの民イスラエルは海の砂のようであっても、そのうちの残りの者だけが帰って来る。滅びはすでに定まり、義であふれている。

23 主、万軍の主は定められた滅びを全地に行われる。

24 それゆえ、主、万軍の主はこう言われる、「シオンに住むわが民よ、アッスリヤびとが、エジプトびとがしたように、むちをもってあなたを打ち、つえをあげてあなたをせめても、彼らを恐れてはならない。

25 ただしばらくして、わが憤りはやみ、わが怒りは彼らを滅ぼすからである。



私見だが、22節の記述は現代のアシュケナジーユダヤに当て嵌まっているらしい。


彼らのために復元されたヘブライ語が現代のヘブライ語だ。


ならば、そこに創造主の名が復元されるだろうか?


ベン・イェフダーは、欠損した多くの語彙をアラビア語などから補填し、苦労して復元を成し遂げた。


だから、古代ヘブライ語とは完全一致ではない。


もし「世の神」のためのヘブライ語なら、創造主の名を復元させるはずがない。「YHWH」でさえ読めなくしてしまった現実を我々は知っている。


世の神にとって最も欲しくないのは「イハウヘ」という創造主の名ではないだろうか。


現代ヘブライ語には、「岩=イハ」という語句がすっぽ抜けしているのである。


それを保存しているのは、モーセと共に歩んだ本物の岩の民なのだ。


日本よ、それを思い出せ。


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