第903話 引き寄せの法則(人)

「引き寄せられたいね」

  「だれに?」

「御子に」

  「ではまず、父を知らねば」

「創造主?」

  「そう」

「『知ってるつもり』だけど?」

  「そうかな?」

「ドキッ!」


・・・

こちらが親しいつもりでも、相手は「知らぬ顔」という場合がある。



イエスに引き寄せられる人とは、どんな人なのか?



マタイ 10:32-33

「だから、だれでも人々の前で自分をわたしの仲間であると言い表す者は、わたしも天の父の前で、その人をわたしの仲間であると言い表す。 しかし、人々の前でわたしを知らないと言う者は、わたしも天の父の前で、その人を知らないと言う。」




カヤパ亭でのペテロは、

「イエスを知らない」と主張してしまった。


だから雄鶏が鳴いて、彼も泣いたのだ。


「創造主に引き寄せられる人」は、品行方正で「善人」と呼ばれているだけでは不足だった。


パリサイ人などのユダヤ教徒は当然、引き寄せの対象外。


「あれはメシアじゃない」


この態度があるから、創造主に阻害されるのだ。


しかし、親族や近隣の人々はイエスの知己だが、親しいだけでは条件に入らない。




ヨハネ6章(父が引き寄せる人)

41 ユダヤ人らは、イエスが「わたしは天から下ってきたパンである」と言われたので、イエスについてつぶやき始めた。

42 そして言った、「これはヨセフの子イエスではないか。わたしたちはその父母を知っているではないか。わたしは天から下ってきたと、どうして今いうのか」。

43 イエスは彼らに答えて言われた、「互につぶやいてはいけない。

44 わたしをつかわされた父が引きよせて下さらなければ、だれもわたしに来ることはできない。わたしは、その人々を終りの日によみがえらせるであろう。

45 預言者の書に、『彼らはみな神に教えられるであろう』と書いてある。父から聞いて学んだ者は、みなわたしに来るのである。



「天から下ったパン」というイエスの立場を理解し、「父の心」に繋がる必要がある。


イエスの名を呼ぶ事に加え、「天の父」と繋がりを持たねばならない。


では、「名も知らずに」繋がりが得られるだろうか?


「あの人の名前知ってる?」

  「知らない」


これでは、関係が弱過ぎる。


また、「間違った名」をいくら呼んでも、その人は振り返ってくれない。



これはイエスも同じ。



福音書には、「主よ」「主よ」と呼んでいても無視される人々が多くいる…と書かれている。


父の名を知って繋がり、子の立場を知って人に教えるなら・・・


引き寄せの法則は、その人に向けて働くだろう。


そんな人に、私はなりたい。


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