第896話 上塗りの夢

「意味不明の夢だよ」

  「お、どんな?」

「神の名を塗り重ねる」

  「へー」

「それ以上は読めなかった」

  「気になるよなー」

「そう」


・・・

例えば「イハウヘサマ」。

または「オンイハウヘ」。


これは、神聖四文字に合致しなくなり、道を外れる可能性を持つ。


そう言えば、「パスワード」が書いてなかったが、それは必要ないと考えている。


なぜなら、祈りに関して人の心は読まれているからだ。


その人の「良心」(心の中身)がパスワードの代わりとなる。


下心や無理解を持って名を唱えても、簡単に弾かれるという意味だ。


人の良心・理解力は、それほど大切なものだからである。



この先「Q」の勢力は、「ボランティア活動」への資金提供を考えているようなので、天の政策はある意味で「良心」がキーになっていると思われる。


そして、「神の名に関する認識」について、イエスが隠喩を告げていた。




マタイ7章 (問題は父の名)

21 わたしにむかって『主よ、主よ』と言う者が、みな天国にはいるのではなく、ただ、天にいますわが父の御旨を行う者だけが、はいるのである。

22 その日には、多くの者が、わたしにむかって『主よ、主よ、わたしたちはあなたの名によって預言したではありませんか。また、あなたの名によって悪霊を追い出し、あなたの名によって多くの力あるわざを行ったではありませんか』と言うであろう。

23 そのとき、わたしは彼らにはっきり、こう言おう、『あなたがたを全く知らない。不法を働く者どもよ、行ってしまえ』。




「神の名を知っている人」は御子イエスの領域に位置する。


ところが、単にイエスという名で行う物事は御子に認識されていない。




 (岩の上の家)

24 それで、わたしのこれらの言葉を聞いて行うものを、岩の上に自分の家を建てた賢い人に比べることができよう。

25 雨が降り、洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけても、倒れることはない。岩を土台としているからである。




「岩を土台としている家」は、古語表現ならこれだ。


→ 「『イハウヘ』の家」


日本に「岩国」という地名もあるが、先人には「国家が岩の上に建つ」という『認識』があったわけだ。


もしそれが無いと、「砂」を基礎とした家になってしまう。




 (砂の上の家)

26 また、わたしのこれらの言葉を聞いても行わない者を、砂の上に自分の家を建てた愚かな人に比べることができよう。

27 雨が降り、洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけると、倒れてしまう。そしてその倒れ方はひどいのである」。

28 イエスがこれらの言を語り終えられると、群衆はその教にひどく驚いた。

29 それは律法学者たちのようにではなく、権威ある者のように、教えられたからである。




「砂の上」と呼ばれる存在も黙示録に登場する。

このように記されている。


→ (赤い)龍は砂の上に立った



「岩の上」か「砂の上」・・・


分類はこの二つしか無い。


→「岩」じゃなければ「砂」になる


「上塗りの夢」は、そう教えていたのかも知れない。


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