第814話 いきなり「御子」が来た!

「『病巣国家』って暗いね」

  「日本?」

「そう、海の向こうが輝いて見える」

  「羨ましい!」

「次々と発表されてるよ」

  「朝の光だな」


・・・

どこにでも明るさがある。

しかし、日本だけ無い。


指をくわえて眺める。


「いいなあ」



この場合の『指』は…


→ ubiquitous(ユビキタス)

 (偏在する)


(「郵便」もこれだろうか?)



【ubiquitous】(ユビキタス)

1.同時に至る所にある。

2.どこからでもアクセス可。

3.どこにでも姿を表す。



どこにでもある郵便局。

雰囲気は一致している。


しかし、世界にあって日本に無いのが朝日。


庶民はまだ、厳しい境遇だ。


神の国だからこそ、鬼が抑え込みを続ける。


ヨナが着座して夜長を延長しているのだろう。


そうなると、衝撃の発表がアメリカ発の黒船騒ぎ思えて来る。


→ 腰抜かす


当時とは違う形で、庶民が救われるという状況だろうか?




 ■不意打ちの夜明け


鬼が支配する「鬼ヶ島」だからこそ、不意打ちのような夜明けが必要なのか。


確かに野生動物でも、闇の世界が瞬間に明るくなれば狼狽する。


理屈じゃなく、実際に起きてみて初めて感じ取るショックなのだろう。


いきなり「御子」が来た!


鬼は何も出来なくなる。

そうなるのかも知れない。


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