第776話 救いのコツ「引き返せ」

「聖書の救いがあるでしょ?」

  「うん」

「子供に一言で教えられる?」

  「『引き返せ』」

「えっ?」


・・・

聖書の「救い」は全て、

「後の神」に掛かっている。


悪霊が入って突っ走った豚の群が崖から落ちたように、「鬼の引き起こす暴走」が始まったら止められない。


日本が戦争に突入する時期、そうした現象が始まっていた。


鬼の特徴は?


→ 抱き込もうとする


カルトの精神もそれ。


人を抱き込むため、着飾って口当たりの良い言葉を連発。


しかし正しい道は着飾らず、印象などお構いなしの場合がある。



これは、個人的にも同じ。

見た目で判断し


→ 引き返せなくなったら遅い



もし『道を間違った』と悟ったら、早い段階で分岐点に戻る「奮起」が必要になる。


よほど神経を研ぎ澄ませてないと、そのまま進んでしまうのが人間心理。


日常でも常に起きている。




 ■あれ?「歯が痛い」


「ラーメンでも食べようか」


そう思ってストックしていた某メーカーのラーメンの封を切った。


鍋に入れたがその時、何故か急に歯が痛くなった。


「虫歯かな?」


ここで思った。


もしかすると、「食べるな」って事かな?


そこでそれを鍋から出し、別のメーカーのラーメンを入れて火に掛けた。


すると、傷みは収まり無事に食事も終了。


これは気のせいじゃない。




 ■理論的な説明


人間は、悪いものを握ると、手の力が抜ける。


それは『Oーリング・テスト」という名称で知られている。



◉O-リングテスト|肩の痛みや頭痛、耳鳴り、寝違え、ぎっくり腰、膝の痛み等でお困りなら京八健幸堂接骨院・鍼灸院 http://www.kenkoudo.ne.jp/sp/original14.html



スーパーでの買い物も、そうした「警告」があったりするのだ。


「あれ?歯が疼く」


その時、「乗りかかった船」と考えて押し進むのは禁物。


その痛みは、微弱な危険信号かも知れないのだ。




 ■「後の神」に神経を向ける


子供の遊びで、「後ろの正面」というのがあった。


これは先人が、鋭敏さを教えるための遊戯だったかも知れない。


「後ろの神に注意を向けろ」



確かにイエスは、「子供のようになれ」と告げたが、「進路選び」と「遊戯の教え」が一致する。


「後ろの神」からの信号は微弱で、まるで釣り竿の先で触れる程度のものだ。


救われたい人は、一念発起して「途中からでも引き返す勇気」を備えておこう。


「ここまで来てしまったから」という勢いは危険。


鬼の世の我々が救われるための判断は、『引き返せ』に集約されるからである。


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