第773話 日夜訴える者

「『サタン』は訴える者だって」

  「そう、警察って事」

「天で嫌われた?」

  「うん、それで地上に落ちた」

「すると『善悪の知識の木』も…」  

  「警察だよ」

「そうなるね」


・・・

天上でもその活動が嫌われた。

(そう書かれている)




黙示録12章

7 さて、天では戦いが起った。ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。龍もその使たちも応戦したが、

8 勝てなかった。そして、もはや天には彼らのおる所がなくなった。

9 この巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは、地に投げ落され、その使たちも、もろともに投げ落された。

10 その時わたしは、大きな声が天でこう言うのを聞いた、「今や、われらの神の救と力と国と、神のキリストの権威とは、現れた。われらの兄弟らを訴える者、夜昼われらの神のみまえで彼らを訴える者は、投げ落された。

11 兄弟たちは、小羊の血と彼らのあかしの言葉とによって、彼にうち勝ち、死に至るまでもそのいのちを惜しまなかった。

12 それゆえに、天とその中に住む者たちよ、大いに喜べ。しかし、地と海よ、おまえたちはわざわいである。悪魔が、自分の時が短いのを知り、激しい怒りをもって、おまえたちのところに下ってきたからである」。

13 龍は、自分が地上に投げ落されたと知ると、男子を産んだ女を追いかけた。




サタンは「謗る者」という意味である。



【誹る・謗る】ソシル

悪し様に言う。悪く言う。

非難する。貶す。



イエスを常に誹謗中傷していたユダヤ組織が「サンヘドリン」だ。


それは、司法と警察を兼ねたような仕事をしていた。


弱者を庇うイエスは、その誹りに耐えられないほどの憤りを感じていた。


地上で処刑され、復活して天に戻ったタイミングで、その組織は天から追い出されたのだ。


地上の鬼は当然、仲間だから、誹謗中傷は常である。


→ 悪人として罰する


そのために、イエスのような善人を悪人と捻じ曲げる。


鬼の得意技である。


「悪人」のレッテルを張らないと、彼らは処罰の大義名分を得られないからだ。



善良な警察官であれば、こんな話は聞きたくないだろうが、聖書の指摘だから書いているだけである。


警察批判をする者がいて、その動機が「愛される組織であって欲しい」という場合、それを聞き入れる事は自分たちの利益になる。


しかし、サタン(鬼)の組織は、「耳の無い者」であり、その象徴がイエスの話を聞き入れないサンヘドリンであった。


やがて、ローマとの戦争でユダヤの都と共に壊滅したが、その時イエスの弟子は逃げ出した。


赤い龍は彼ら(神の女)を追い掛けて蛇に水を吐かせた。


結果、この日本でも「サンヘドリン」が構築されてしまった。



警察が悪魔とは、驚くべき表現だ…しかし、これは聖書が発している内容である。



イエスの到来があれば、天で起きたような戦いが生じ、「神の国のサンヘドリン」は壊滅する。


早い段階で、忠言を市民から聞き入れていたなら、結果は違っていただろう。


神の王国が実現しても、『日夜訴える者』が同時存在は出来ない。


→ 外に出される


黙示録は、それも遠回しに教えているのだろう。


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