第765話 内部分裂の家

「救いは近いのかなー」

  「日本は冷え切ったままよ」

「その意味は?」

  「日の出が遠くて寒い」

「日が出たらどうなるの?」

  「地面が温もる」

「なるほど」


・・・

※『地面』は「民衆」という意味。



嬉しくない考察だが、念の為に行った。


違和感を持ったのは、この聖句が切っ掛けだった。




■家の分裂


マルコ3章

20 群衆がまた集まってきたので、一同は食事をする暇もないほどであった。

21 身内の者たちはこの事を聞いて、イエスを取押えに出てきた。気が狂ったと思ったからである。

22 また、エルサレムから下ってきた律法学者たちも、「彼はベルゼブルにとりつかれている」と言い、「悪霊どものかしらによって、悪霊どもを追い出しているのだ」とも言った。

23 そこでイエスは彼らを呼び寄せ、例えをもって言われた、「どうして、サタンがサタンを追い出すことができようか。

24 もし国が内部で分れ争うなら、その国は立ち行かない。

25 また、もし家が内わで分れ争うなら、その家は立ち行かないであろう。



ここでイエスは、「終わりの日」に向けた予言を残したかに思えた。




  (サタンが入った家は?)

26 もしサタンが内部で対立し分争するなら、彼は立ち行けず、滅んでしまう。

27 だれでも、まず強い人を縛りあげなければ、その人の家に押し入って家財を奪い取ることはできない。縛ってからはじめて、その家を略奪することができる。




上記27節は、我々が住む「終わりの日」には、内部からでなく「外部からの奪還がある」と教えている。



その時、神の「聖霊」が大きな働きをする。




28 よく言い聞かせておくが、人の子らには、その犯すすべての罪も神をけがす言葉も、ゆるされる。

29 しかし、聖霊をけがす者は、いつまでもゆるされず、永遠の罪に定められる」。

30 そう言われたのは、彼らが「イエスはけがれた霊につかれている」と言っていたからである。



イエスの家も実際に分裂しており、イエスは狂気を疑われていた。




31 さて、イエスの母と兄弟たちとがきて、外に立ち、人をやってイエスを呼ばせた。

32 ときに、群衆はイエスを囲んですわっていたが、「ごらんなさい。あなたの母上と兄弟、姉妹たちが、外であなたを尋ねておられます」と言った。

33 すると、イエスは彼らに答えて言われた、「わたしの母、わたしの兄弟とは、だれのことか」。

34 そして、自分をとりかこんで、すわっている人々を見まわして、言われた、「ごらんなさい、ここにわたしの母、わたしの兄弟がいる。

35 神のみこころを行う者はだれでも、わたしの兄弟、また姉妹、また母なのである」。




イエスは、「自分の家」を「公的な神の家である」と我々に教えている。


→ 選民国家→ 現代日本


近年、内部にサタンが入った神の家は、実際に戦争に突っ走り、滅びを被った。


そんな日本として、奇妙なのは今起きている「救い」の現象だ。




 ■なぜ「夜の神」が救い?


日本を含め、全世界の認識はこうなっている。


創造主は→ ヤハウェ


世界全体、「昼の神」と「夜の神」を取り違えたままなのである。


日本では底辺の民が冷え込み、布団にくるまって辛い日々を過ごしている。


明らかに、「日の出の現象」からは遠い。


そのうち救いが来ると考え、何とか耐えているが、御子からの温かい照射も感じない。


※ この観察が間違っていてくれたら、それはそれで嬉しいが。



しかし、間違った創造主の名を心に抱いたまま『救い』に入れると思う方がむしろ奇妙である。



人々が「夜の神」に叫びながら、「昼の神」が来てくれるだろうか?


その意味で日本は、イエスが話していた「内部分裂の家」であり、底冷えのする環境で紅白に分かれた「鬼と鬼の戦い」を眺めているかのようである。


※ 勿論これは、「冷気」という感触からの推理であり、正しいかどうかは判らない。


もしイエスの軍勢が家の略奪を通して民衆を救ってくれているのなら、底辺はもっと「温かい感触」を味わっているはずだ。


(鬼は暖かさが真似出来ない)


1.「神の名」(イ)が無い

2.「暖かさ」を感じない


この二点から、日本は『内部分裂の家』…と考えてしまうのである。


推理が、間違いであってくれたらいいのだが。


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