第759話 『羊』の絶対条件
「また夢の話だけど」
「うん」
「『黒人』のコミュニティでね」
「ほー」
「どんどん大きくなる」
「理由は?」
「何か特技があるみたいで」
・・・
例によって謎解きをした。
黒人のコミュニティが確立して拡大する夢なのだが、
その理由は「尊敬」を集めているかのようだった。
なぜ?
何を知っているのだろう?
彼らは神にとって地位ある人々
という意味に思えた。
もしかして、神の羊?
■主は『羊飼い』
イエスは告げた。
「わたしは羊飼いです」
ルカ15章 (イエスの例え話)
4 「あなたがたのうちに、百匹の羊を持っている者がいたとする。その一匹がいなくなったら、九十九匹を野原に残しておいて、いなくなった一匹を見つけるまでは捜し歩かないであろうか。
5 そして見つけたら、喜んでそれを自分の肩に乗せ、
6 家に帰ってきて友人や隣り人を呼び集め、『わたしと一緒に喜んでください。いなくなった羊を見つけましたから』と言うであろう。
7 よく聞きなさい。それと同じように、罪人がひとりでも悔い改めるなら、悔改めを必要としない九十九人の正しい人のためにもまさる大きいよろこびが、天にあるであろう。
ここで、「罪人」という言葉には深い意味がある。
聖書は教えている。
「人はみんな罪人である」
ならば、「罪」という語を掘り下げてみよう。
→ チューン・ミス(チュミ)
「不完全」という意味を含んでいる。
このような話が当て嵌る。
■羊は『鳴き声』で探す
盲目で、口をきけない子が迷子になっていた。
「お父さんやお母さんの名前は?」
『メー!』
「えっ?」
羊は話せない
『メー』と鳴くだけ。
「メー」は、大きなヒント。
→ 『名』(メー)
羊飼いは、『メー』を頼りにして羊を探査する。
正しい両親に繋がる鍵は、
『メー』の中身だった。
名を通さなければ繋がる事が出来ないのに、その名を鬼が隠してしまった。
結果、人類は「迷子」にされたのだ。
イエスが呼んでも来ない彼らは
耳のない者に相当し
その呼び声に気付かない。
「羊よ、鳴き声を上げなさい」
しかし、告げる名を知らない。
しかも鬼は、嘘の名をばら撒いてトリックによる羊の確保を目論んでいる。
『この羊はわたしを呼んだ』
『私の羊だ』
『肉屋に売れる』
(ゼカリヤ11章)
「『羊』の絶対条件」は、
正しい名を知るコミュニティに属する事。
そして、「『伊』の神名」を『メーメー』鳴き続ける事である。
「温かい羊飼い」の手に戻るために。
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